先日カンプ・ノウで行われたバルサ対エスパニョールのダービー戦で、悲しい出来事がありました。
新聞記事より:
ダービー戦、GKのカメニはひとり人種差別と闘っていた。観客のうちの1グループが、カメニに向かって「ウー!ウー!」という猿の鳴き真似を試合中何度か浴びせた。カメニは何度もその方向を見て、止めるよう注意を促したが、その「差別行為」が止むことはなかった。それに我慢できなかったカメニは、月曜日その件に関しコメントを発した:
カメニ:「こういった人種差別があることは、人として、エスパニョールのGKとして悲しい。しかしこれは耐えうる問題ではなく、きちんと規定された罰則で処罰されなければならない。問題は、こういった問題を放置してしまっていることだ。これでは僕はすべての侮辱を受け入れなければならない。人として、頭を下げる。それで終わりではないか。
今だから、人種差別主義と向き合うべきだ。ここから目を背けてはならない。これはサッカーの問題ではなく、人種差別にかかわる問題なのだ。そして僕はそれを断じて許すことはできない。」
サッカー界に広く行き渡ってしまっている、「人種差別主義」。
それは「白か黒か」という“色”の問題だけでなく、アメリカ、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米といった「大陸間」の差別問題をも引き起こしています。
サッカーというスポーツに関しては、まったくもって人間のエゴや醜さがもろに反映してしまう、と僕は考えています。
ただ、そこから目を背けるのではなく、真正面から問題に向き合い、少しでも問題改善に向けて努力をしていく、というのが現代に生きる僕らに与えられた課題ではないでしょうか。僕はそう思います。