juvenilというのは日本語でユースに該当するカテゴリー。そのなかでdivision de honor というのはスペインを7つ
に分けたカテゴリーのトップに位置します。さすがに高校生なので、スペイン全土でリーグ戦をやれるわけではな
いので移動距離があまり多くないように設定されています。それでも、エスパニョールのユースは同じグループに
サラゴサ(電車、車で3時間)、マジョルカ(バルセロナの近くにある島)などに、アウェーで行かなければ行けませ
ん。エスパニョールのリーグはマジョルカのチームが4チーム、サラゴサのチームが2チーム、その他バルセロ
ナ近郊にあるチームが10チーム前後の計16チームで1年間リーグを争います。まちろんエスパニョールは毎年
優勝を狙ってるわけですが、同じリーグにバルセロナ、トップチームが1部にある、サラゴサ、マジョルカなどとし
のぎを削らなくてはいけません。現在8試合終わって首位(バルサは一試合少ない)6勝1分け1敗。一敗はマジョ
ルカでホームで2-0からの逆転負け。引き分けは現在16チーム中15位のterassaというチームにホームで引き
分け。そう1年間リーグをやってると、落としてはいけない試合でも落とすことがある。それでも翌週試合があり、
監督というのは修正しなくてはいけないところが次の試合に向けてたくさんあるが、時間が限られている。その中
で取捨選択、優先順位をつけられるかどうかが、監督の優劣だと最近感じてきた。シーズンはじめから、完璧な
チームなどありえない。しかし完璧ではなくても試合に臨まなくてはならない。
スペインは1年おきに学年が区切られている。日本のように3年間の集大成ということはない。だから選手の特徴
を探りながらシーズンを迎えるしかなく、選手もその短い間に、監督の戦術を理解しなくてはならない。エスパニョ
ールの中でもプレシーズンで去っていった選手が2人、シーズン中に去っていった人が1人。監督だけではなく、
選手もすぐに結果が求めらる社会。彼らの1日、1日を見て行きたい。