さて、今週いよいよリーガ・エスパニョーラが開幕しました。
今日は、そのうちの1試合、セビージャV.Sバレンシアの試合から感じたことを少し。
セビージャというチームは、典型的なスペイン式のサイドアタックをチームコンセプトとして打ち出して戦っているチームです。なので、ここのサイドアタッカーはとても強烈な個性を持つ、能力の高いアタッカーが揃っています。
その中の一人、ペロッティという選手に関して少し述べたいと思います。
この選手はアルゼンチン出身で、昨季の途中にBチームからトップチームに昇格し、当時レギュラークラスだったディエゴ・カペルを押しのけて堂々とレギュラーを奪取。まだ21歳と若く、試合の節々にセンスあふれるファンタジーを創造してくれる選手です。
しかし、この日のペロッティに以前ほどの輝きを感じませんでした。
確かに、以前より戦術的にはフィットしている。チームの動きにスムーズについて言っている。守備も、ボール回しも。
それでも、以前見せていた「観客が唸る」プレーというのが少なくなった気がしました。
―規律と自由の葛藤―
サッカー選手なら、本当の一流のスーパースターでない限り、誰もがこの問題にぶち当たると思います。要は、監督の言う「戦術」に合わせるのか。もしくは、自分のやりたいプレー、「個人技」に走るのか。
極端な例ですが、そのバランスを取るのもまた難しい。この日のペロッティのように、下手したら個性が失われてしまう恐れがある。
個人的には、彼のようなファンを魅了できる選手は、自由にプレーしてほしいです。そりゃ必要最低限のチームの規律を守って、ですが、それってあんまり多くないと思います。
個人的にも好みな選手なので、今季1シーズン、彼がその葛藤の中でどう戦っていくのか追っていきたいと思っています。