昨日行われたエスパニョールB対カステジョンのプレシーズンマッチを見に行ってきました。
エスパニョールBは昨季を4部で1年過ごし、今季から3部に復帰。
対するカステジョンは2部に属するチーム。福田健二選手が一時在籍していたチームでもあります。
エスパニョールBからすれば、格上の相手。その相手に、どういったサッカーをするのか。
エスパニョールBでは、友人の日本人であるM君が働いています。そして、ジョゼップ・クロテットというカタルーニャ州でも非常に評価の高い監督が昨季からチームを率いています。
エスパニョールBの選手は、いわば1部のチームのサテライトであり、ここまで数多くの修羅場を乗り越えてきた勝者のメンタリティを備えた優秀な選手の集った集団です。技術的にも、戦術的にも、肉体的にも、精神的にも優れた選手の集まりであります。
従って、昨季は4部で、圧倒的な強さを誇っていました。すると、自然と相手チームは守備的な戦術を敷くことになり、常に彼らが主導権を握った戦いを行うことができたのです。つまり、ボールをつなぎながら、攻撃を展開していくサッカー。
しかし、昨日のような格上相手にはそういうサッカーは簡単には通じないことが、証明されました。
素早い出足、速いプレッシング、厳しいチャージ。
ボールをつなぐスペースも時間も与えられない。
広くグラウンドを展開してサイドを変えても、それに対する対応の速さも格段に速い。少しでもコントロールをミスすればすぐに奪われる。少しでも判断が悪ければ、簡単に囲まれる。
2部の選手はまず体の大きさが違う。ゴツくて、でかくて、動けて、速い。そこに高い技術レベルと戦術レベルが備わっている。
それでもそこはエスパニョールB。格上相手にも「フットボールの戦い方」を知っている。何度かロングボールで裏を取られてからは、ラインを全体的に下げて、最終ラインで跳ね返す「我慢の守備」に終始し、そこから奪って相手が疲れてきた時間帯にカウンターと両サイドの速いウイングに活路を見出す。
カステジョンは、とにかく全体がコンパクト。GAPはほとんどつくらないし、1STDFの決定、そのプレッシャーの速さ、それに対する連動した守備、囲い込みなどが本当に徹底されていた。
トータルスコアは1-1。
久しぶりに、質の高い「フットボール」を見たな、という気がしました。