こんにちは。


最近浮上した中村俊輔選手のエスパニョール移籍報道。それに対するこちら現地での反応を今日はピックアップしてみたいと思います。


事の始まりは先週の土曜日。こちらの全国紙のスポーツ紙である「SPORT」という新聞が、エスパニョールの特集記事の紙面で「OPCION NAKAMURA」という題で一面にこの記事を大きく紹介。


その記事では、


「彼はセルティックの中心選手であり、日本のアイドルである。彼が来ることによる利点は、まずスポーツ的な視点でデ・ラ・ペーニャ(エスパニョールの中心選手)の代わりを務める選手を一人獲得するということにある。彼は試合をオーガナイズ(組織)する選手で、とりわけ彼のFKは大きな武器となる。」


さらに、


「彼が来る利点は、スポーツ的な視点のみではなく商業的な面からも大きな効果を期待できることにある。彼は日本のアイドルである。彼が来ることで彼のユニフォームは爆発的に売れ、TV放映権なども含めて大きな収益を期待できるであろう。現に、エスパニョールは以前『西澤』という選手を獲得した時に、そのユニフォームの爆発的な売れ行きでその効果を実感している」


という締めくくり。


つまり、未だに


「日本人選手=商業的な価値の+α」


という図式が根強く残っているのですね。


それは現実であるし、もしかしたら最初はそれをきっかけにでもチャンスをつかんでいくべきなのかもしれない。


ただ、日本代表の10番でもある選手でさえその扱いであることに、失望感と絶望感に苛まされます。


僕に追い打ちをかけたのは、その翌々日の月曜日の記事。またも中村選手の記事かと思ってみると、小さい記事ながらも、そこに載っている写真は水野晃樹選手。


なめているにもほどがある。


まぁそんなテキトーな新聞記事にいちいち憤慨する必要などないのですが。


昨日、火曜日の記事では、「唯一の問題は彼の奥さんが認めるかどうかだ」というところまで合意に近づいていると結んでいました。


なににせよ、実際スペインで成功した日本人選手はいないので、誰かが実践して見せつけるしかないのでしょう。えてしてスペイン人というのは自分の目で見ないと信用しない。


先週の土曜日の時点で、「1週間の猶予を見ている」という報道だったので、あと3日ほどは答えも出ず、過熱報道が続くでしょう。


それでも、その中でどういった動きに発展していくのか。注目していきたいと思います。