非常に面白い試合だったので感想を綴ろうかと思いまして。
リーガでは最悪のスタートでチーム状態が不安視されるレアルマドリードは、チャンピオンズリーグ初戦をホーム、サンチャゴ・ベルナベウで、プレミアリーグチャンピオンのマンチェスター・シティを迎えます。
前半はアンカーのシャビアロンソの前にケディラ、エッシェンが入り、中盤をごり押しで支配するレアル。
ケディラ、エッシェンは共に攻守の切り替えが素晴らしく、セカンドボールなどはほぼ競り勝っていました。
もともとシティは慎重に、守備重視で入った前半でしたが、シティのゴールチャンスはほぼゼロでしたね。
守備を固めるシティ相手にポゼッションするレアルですが、攻め手にバリエーションがなかったですね。
ケディラが頑張り、前線に飛び出したり高い位置をとっていたんですが、なかなか得点までは繋がりませんでした。
あまり連動性は見られず、ミドルシュートでしかやりようが無いようにも見えました。
前半だけで16本ほどのシュートを放ったレアルでしたが、ほとんどがペナルティーエリア外からのものだったと思います。
後半は前半とうってかわってかなり試合が動きます。
中盤で上手くボールを奪取したシティ、カウンターからジェコがカージャスとの一対一を冷静に決めてシティが先制。
正直この点の取られ方は今のレアルではひっくり返せないかなあと思ったんですが…
レアルはペナルティーエリアの手前からマルセロのシュートで追いつきます。
再三放っていたミドルシュートがついに決まりました。
しかしシティは84分、右サイドでフリーキックを得ます。
これをコラロフが低く速いボールをゴール前に蹴り込み、それがそのままゴールネットへ吸い込まれます。シャビアロンソが少しさわったようでしたが、さわらなくても入っていたように思います。
時間帯も取られ方も良くなかったレアルですが、交代で入ったベンゼマが魅せます。
シティに再びリードを許した2分後、ディ・マリアのパスを受け反転してシュート。
これがにニアサイドギリギリに決まります。
これぞストライカーという、ゴールをイメージ出来ている素晴らしいプレーだったと思います。イグアインの好調の影で今シーズン滑り出しはなかなか結果が出ていなかったベンゼマでしたが、大きな仕事をしましたね。
そして終了間際、マルセロからパスを受けたロナウドが、得意の1人かわしてコースを作ってのシュートで勝ち越しゴール!
前半から何度もシュートを放っていたロナウドですが、ここへ来て決めるところが素晴らしいですね。
エースが試合を決め、3-2でレアルマドリードが勝利しました。
芝に滑り込み喜ぶロナウド、そしてベンチ前では芝に滑り込み喜ぶモウリーニョ監督。
2人共喜びを表現する姿が瓜二つだったのかなんだか印象的でした。
苦しい内容の試合を実力で競り勝って決めたこの勝利は、リーガ含めて今後のレアルにとってかなり大きいのではないでしょうか。