【アメリカ入国】「別室送り」はもう怖くない!スムーズな入国審査のための徹底対策!


近年、入国審査の厳格化が叫ばれており、特に「別室送り」(セカンダリースクリーニング)は、経験者でなくとも不安になるものです。


実は、グローバルエントリー(Global Entry)保持者であっても、予期せぬ理由で別室に送られてしまうケースが報告されています。今回は、日本からの最新体験談も交え、アメリカ入国審査で後悔しないための具体的な対策と、その背景にある「想定外の落とし穴」について詳しく解説していきます。

1. アメリカ入国審査の「基本のキ」:想定問答の準備がカギ!

グローバルエントリーの有無に関わらず、アメリカへの入国に際しては、「想定問答集」を準備しておくことが、スムーズな審査をクリアするための鉄則です。

【準備すべき質問と回答のポイント】

  • 渡米の目的:観光、ビジネス、留学など、はっきりと答えられるようにしましょう。
  • 滞在期間:何日間滞在するのか、正確に伝えられるようにしましょう。観光目的での3週間の滞在が「長い」と捉えられ、別室送りになったケースもあります。
  • 滞在先:ホテル名や友人宅の住所など、具体的な情報をすぐに提示できるように準備しましょう。
  • 職業・雇用主:自分の職業、雇用主の会社名などを明確に説明できるようにしましょう。
  • 帰りのチケット:帰国便のチケットはすぐに提示できるようにしておきましょう。これは非常に重要です。
  • 同行者・訪問先:もし同行者がいる場合や、友人・知人を訪問する際は、その関係性や連絡先、住所なども詳細に提示できる準備が必要です。

上記のような情報をまとめた「レポート」を準備して臨み、日本での生活状況(配偶者や子供との生活、長年勤務している職場、帰国後の出勤予定、手持ち現金やクレジットカード情報)、そしてハワイでの知人の連絡先や住所まで詳細に記載しており、まさにお手本のような準備をしたにも関わらず、別室に送られてしまった人もいます。


【入国審査官とのやり取りの注意点】 質問に対しては、曖昧な答え方を避けることが重要です。例えば、「多分(Maybe)」のような返答は「Yes」と解釈され、別室送りになるリスクを高める可能性があります。

2. グローバルエントリーでも別室送り?グリーンカード保持者の落とし穴

グローバルエントリーは、年間120ドル(5年間有効)で、アメリカの入国審査を迅速に通過できる特別なプログラムです。近年、日本人全体、特に短期滞在でESTAを利用する方やグリーンカード保持者の間で人気が高まっています。

しかし、このグローバルエントリーを持っていても、「別室送り」になってしまうケースが報告されています。その多くは、過去のグリーンカードに関する手続きが原因となっているようです。

【意外な落とし穴:グリーンカードの「紛失届」】 実際にあった体験談として、約30年間アメリカに在住しているグリーンカード保持者でグローバルエントリーも持っている方が、入国審査で「あなたのグリーンカードに紛失届が出ている」と言われたケースがあります。

この方は実際にグリーンカードを紛失した覚えはなかったものの、20代後半の頃に海外出張でパスポートを紛失した経験があったり、過去にグリーンカードの更新時に「届かなかった」ために移民局に問い合わせをした際に、手続き上「紛失扱い」として登録されてしまった可能性が考えられるとのことです。

【審査官とのやり取りのポイント】

  • 審査官から「グリーンカードをなくしたことがありますか?」と聞かれた際、はっきりと「No」と答えることが非常に重要です。
  • たとえ記憶が曖昧だったり、過去に「届かなかった」などの経験があったとしても、実際に紛失したことがなければ「No」と明確に返答しましょう。
  • 曖昧な態度や返答は、審査官に「Yes」と解釈され、別室送りになる可能性が高まります。この体験談では、何度も「ノー」と答えることで、最終的にはスムーズに審査を終えることができたと報告されています。

【別室に送られた際の注意点】

  • 別室では、携帯電話の一時的な没収や使用禁止が指示される場合があります。携帯電話の禁止を伝える張り紙があったという報告もあります。
  • 万が一の事態に備え、家族などの連絡先を財布などにメモして持っておくと安心です。

3. グローバルエントリー申請・面接時のコツ

グローバルエントリーの取得は、入国をスムーズにする強力な味方ですが、申請や面接にもいくつかのポイントがあります。

【申請・面接の具体的なアドバイス】

  • Pass IDを控えておく:グローバルエントリーの申請時に発行される「Pass ID」は、面接時にすぐに聞かれるケースがあるため、忘れずに控えておきましょう。
  • 想定問答を準備する:英語でのやり取りに不安がある場合でも、紙にQ&Aを書いて準備しておけば、しっかりと対応できます。
  • 通訳の同席:英語が話せない場合、家族やパートナーが面接に同席し、通訳を務めることが可能な空港もあります。ただし、これは空港によって異なる可能性があるので、事前に確認することをお勧めします。
  • 更新は早めに:グローバルエントリーは5年間有効ですが、有効期限の1年前から更新手続きが可能です。個人情報に大きな変更がなければ、オンライン手続きだけで完了することも多く、非常にスムーズに更新できます。
  • 物理カード:日本在住の場合、通常は物理カードは郵送されませんが、アメリカに郵送先がある場合は送られてくるようです。物理カードは、カナダやメキシコとの陸路国境を越える際にも効力を発揮するため、アメリカ在住者にとってはメリットとなります。

【その他、留意事項】

  • 過去の犯罪歴がある場合、グローバルエントリーの申請が却下される可能性があります。
  • 一部の大学(ハーバード大学など)では、F1ビザ(留学ビザ)を持つ学生に対し、グローバルエントリーの使用を推奨しない旨の案内が出されたケースも報告されています。

まとめ:後悔しないアメリカ入国のために

アメリカへの入国審査は、時に厳しく感じられるかもしれませんが、適切な準備と知識があれば、その不安を大きく軽減できます。

最も重要な教訓は、以下の通りです。

  • 渡米の目的、滞在期間、滞在先、職業、帰りのチケットなど、基本的な情報を常に整理し、すぐに説明できるようにしておくこと。
  • 過去のグリーンカードの受け取り履歴など、些細なことでも「紛失」と登録されている可能性を念頭に置くこと。
  • 入国審査官からの質問に対しては、曖昧な返答を避け、自身の記憶に基づき「Yes」か「No」かをはっきりと明確に伝えること。特に身に覚えのない「紛失」に関する質問には、毅然として「No」と答え続けることが肝要です。

事前の準備をしっかり行い、自信を持って審査に臨むことで、皆さんのアメリカ渡航がよりスムーズで快適なものになることを願っています。



お読み頂きありがとうございました。

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私の住むバルセロナも暑いです🥵

皆様体調に気をつけて乗り切りましょう。