私のマイミクさんが、とても興味深いお話しを紹介されていました。
ぜひ多くの方にもご紹介したいと思いましたので、こちらに転載いたします。
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「日本にはどれだけの自殺者がいるのでしょうか」
そう、党首討論で鳩山さんは言いました。
何もビジョンを持たない人やマスコミが「日本叩き」によく利用します、自殺者を。
その度に、その無神経さに腹が立つのです。
むらにしブログ に 書かれていた記事を引用します 。
新聞発表によれば今年上半期(1~6月)の自殺者数は
1万7076人で、過去最悪だった03年に迫るペースで、
このまま推移すると通年で3万4千人を超えることが
予想されるそうであります。
ちなみに男性は約72%の1万2222人、
女性は28%の千854人であります。
またぞろためにする政治家や評論家はこの自殺者数を取り上げて
「社会が壊れかけている」と大騒ぎの種にするのでありましょうか。
自分たちの都合の良い数字を並びたてて「社会不安」をあおる、
マスコミや政治屋評論屋どもには困ったものでございます。
私達の社会が「壊れかけている」と主張するのであれば、
他の社会的指数を同時に取り上げて、
それとの比較において論証する科学的な態度が望まれるので
ございます。
自殺者は半年で1万7076人ですが我が国における人口10万人
当たりの殺人の発生率は(先進5ヶ国中、犯罪白書による)
1位 アメリカ 5.7
2位 フランス 3.2
3位 ドイツ 3.0
4位 イギリス 2.6
5位 日本 1.1
となっております。
「他人に殺されるより、自分で死を選べる社会の方が余程人間的だ」
とは云わないのでありますが、「数字を持ち出して論証するとき」は自分の都合の良い数字だけ並び立てて云いつのるのではなく、不都合と思われることであっても、もう一つの事実を並列して示す客観的かつ科学的論証が必要なのでございます。
米のメシを一日に茶ワン一杯しか喰べないけれども、ステーキやウナギやスシやフォアグラを毎日のように喰べている人間がいたとします。
ステーキやウナギやスシやフォアグラを常食している事実を隠蔽して「彼は米のメシを一日に茶ワン一杯しか喰べれないから貧乏だ」とやっては駄目だ、というのでございます。
「自殺者が半年で1万7076人の日本社会」
と話題にして「日本沈没」の危機を訴えるならば
同時に暴力犯罪の被害率(国際犯罪被害実態調査)
①オーストラリア 6.4%
②イギリス 6.1%
③カナダ 5.3%
④フィンランド 4.2%
④フランス 4.2%
⑥スウェーデン 3.8%
⑦オランダ 3.4%
⑧アメリカ 3.4%
⑨ポーランド 2.8%
⑩スイス 2.4%
※日本 0.4%
を例に上げて示すことをぬかって欲しくないのでございます。
自殺者が半年で1万7076人と過去最大の数を達成することが
予想されて「最悪の社会的状況」となりつつある、と云うときは、同時に1950年代の一年間の殺人事件が3000件前後だった時代から現在は1/3程度に減少し1100件(2006年・警察庁統計)となっているとの数字を示すべきなのでございます。
自殺者数が半年で1万7076人で「日本はもう駄目だ」
の論理が得意な輩は、以下のような事例を同時に上げて論考していただきたいのでございます。
平均寿命が長く高齢者が健康な国(UNDP発表2006年度分)
①日本 82.3歳
②香港 81.9歳
③アイスランド 81.5歳
④スイス 81.3歳
⑤オーストラリア 80.9歳
⑥スウェーデン 80.5歳
⑦スペイン 80.5歳
⑧カナダ 80.3歳
⑨イタリア 80.3歳
⑩イスラエル 80.3歳
尚、我が国においては今後20年後は男性の平均寿命の年齢は87歳、女性は94歳と人類の限界値にまで到達するであろう、と予想されているのであります。勿論、ともに世界一の平均寿命の達成であります。
こんな数字はどうでしょう。
違法薬物の経験者数が少ない国(12歳以上を対象)
(国立精神・神経センター精神保健研究所 薬物依存研究部調査、2008年)
①日本 3%
②スウェーデン 12%
③タイ 16%
④オランダ 17%
⑤ドイツ 20%
⑥イタリア 22%
⑦フランス 24%
⑧イングランド 33%
⑨アメリカ 46%
この夏、中学三年生の息子と同じ年の友人が英国留学から一時帰国しました。
彼によれば英国の一般的な彼の通学する中学校では、ほとんどといっていい同級生が麻薬やタバコに手を染めている、ということであります。
彼によれば、アフリカや東欧からの移民の子供たちがそうした薬に毒されいて「悪貨や良貨を駆遂する」のたとえの通り、たちまちのうちに違法ドラッグが校内中に蔓延してしまっているそうであります。
25年程前、2、3年北欧での撮影の日々を送っていた当時から、彼の地では中高生の子供たちの間でドラッグの使用が社会問題化しておりました。
ポルノなどには誰れも関心をはらうことなく、中高生の子供たちの薬物中毒の流行をどう喰い止めるか、が社会問題となって真剣に討議されていたことを想い出します。欧米諸国における子供たちへの違法ドラッグの侵犯ぶりは想像を絶するほどのものがあります。
こんな統計もあります。
国連のNGOセーブザ・チルドレンが2008年12月10日の
世界人権デーに発表した、世界の子供たちの健康、教育、栄養の発達指数の国別ランキングです。
1位 日本
2位 スペイン
3位 カナダ
4位 イタリア
5位 フィンランド
6位 アイスランド
7位 フランス
8位 英国
9位 ドイツ
10位 ノルウェー
最下位137位 ニジエール
こんなランキングもあります。
遅刻しない人の多い国 OECDとUNESCO(国際連合教育科学文化機関)
2000年度調べ(15~16歳の学生対象)
1位 日本 92.60%
2位 イギリス 88.90%
3位 ベルギー 88.80%
4位 フランス 88.50%
5位 イタリア 88.30%
6位 ドイツ 86.80%
7位 オーストラリア 85.10%
8位 スウェーデン 77.80%
9位 カナダ 75.70%
10位 アメリカ 74.60%
経済でいえばこんなデータもあるのです。
技術革新力の高い国(イギリス経済誌エコノミスト、2009年4月)
1位 日本 指数 10,000
2位 スイス 指数 9.711
3位 フィンランド 指数 9.503
4位 アメリカ 指数 9.497
5位 スウェーデン 指数 9.444
6位 ドイツ 指数 9.404
7位 台湾 指数 9.369
8位 オランダ 指数 9.165
9位 イスラエル 指数 9.126
10位 デンマーク 指数 9.077
その他日本が世界に冠たるものとして誇れる世界No1、やNo2、No3の数字を上げればいくらでもあげることができるほどに日本は断然凄いし、世界の国々と比べてもどっから見たって壊れてなんかないのでございます。
昨年一年間だけで東京都内だけで26億円もの現金が「落とし物」として警察にとどけられたそうであります。そんな「正直者」たちが住む国が日本以外の世界のどこにあるというのでしょうか。
自分の都合のいい数字だけを選び出して、
日本はこれだから駄目だ、と「モラル・パニック」
を引き起こさんと計るマスコミ等の「愉快犯」
にはあきれるばかりでございます。
そしてなさけないことは、それに便乗して
本来はまともに冷静であるべき政治家たちが
感化され自分たちに都合のいい数字を持ち出して
「不毛な論戦」を繰り拡げていることでございます。
日本の政治家は「連合赤軍」そのものでございます。
打倒帝国主義アメリカ、日本と立ちあがったはずなのに、
いつしか目的はスッカリ消し飛んでしまい、仲間達を集めては
査問、総括をくり返してつるし上げることに全エネルギーを
集中した内ゲバのあげく、仲間を惨殺していったアレ
であります。
こうした(連合赤軍症候群)といった現象は今日の日本の
会社や家庭においてもみられるものであります。
本来協力者であり最大の理解者である同僚や上司、妻や子供に
対していの一番にホコ先を向けて戦いをいどむ見当違いが
いるのでございます。
お前さんの戦うべき相手は取り引き先や社会だよ、と云うのに
仲間にやい刃を向けて犯人捜しをしなければ気が済まぬ手合いがいるのでございます。
(必ずしも我が家の女房ドノを想定して申し上げているのでは
ございません)
企業や家庭においてのみならず、この(連合赤軍症候群)の毒に犯されていると思われる人種にNPOの貧困サポートボランティアなる人達がいます。
彼等の常套文句は「楽をしたからフリーターになった。
貯金をしておかなかったから派遣切りされて路頭に迷っている、
と貧困を「自己責任論」とするのはすりかえで間違っている、
国の政治の貧困が貧困を作ったのだ、」という論理であります。
国や企業や個人もいっぺんには豊かになれないのに、
どれほどでも太くない木に寄りかかって声高であります。
ギブミー・チョコレートと進駐軍のジープをハダシで追い駆け、
一日三食はイモばかりで、脱脂粉乳で育った時代を経て、
私自身が日本が本当に豊かになったと感じられた歳月は
これまで何年あったでしょうか。
努力した人や正直者が正当に報われる社会になったと実感できたのはこの二十年ほどではないでしょうか。
「貧困は国や社会の責任」と叫んで国や対企業を叫弾する
NPO貧困サポート集団、が「連合赤軍」にだふって見えています。
さて自殺者が半年間で1万7076人と過去最悪のペース
となっている原因は何でありましょうか。人が「自殺」をする、
といった行動を選択するときは単純に一つだけの原因からとは
考えられないのでございます。
複合的要素がからまって「自殺に至る」ということになる
のでございます。警察庁の分析では健康問題が最も多く、
次いて借金や事業不振、生活苦などがあげられています。
満員電車の中なのに、ふと孤独な気持ちに襲われて、
もういくら頑張っても駄目かも知れない、いっそ死んでしまおうか、と絶望することがございます。
自分にやさしくしてくれた人たちの顔が浮かびます。恩人や家族や仕事仲間たち・・・自分みたいな人間にやさしくしてくれた
あの人達の恩に報いる為にも、頑張ろう、と気を取り直します。
やさしくされた記憶が、感謝の気持ちが死を乗り越えるのです。
人間が死に直面したとき、それを耐え乗り越える力は「やさしさ」
でございます。
未開の地で不治の病いに患った病人へ、祈祷師たちの祈りが
昼夜をあけず捧げられます。病に効くと信じられている木の汁や動物の胆がせんじられ供されます。心から心配した家族や村人たちがこぞって集い懸命に看護に尽力してくれます。
そうしたやさしさにつつまれれば、病人は苦しさに耐え、
静かに死を迎い入れ来世へと旅立つことが出来るのであります。
孤独に震え、ウツに狂って自滅する世界とは無縁であります。
未開の村人のなかから誰れ一人として病いを苦にしてそのために自殺をする、という者がいないのは「絆」によって支えられる時間を生きることができるからであります。
愛する者たちの前で、死の恐怖にとりつかれて取り乱し、
悶絶する見苦しいさまを見せるのは、二度死ぬほどに悲しいことでございます。
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こちらのお話しは、下のブログからの引用だそうです↓
村西とおるのブログ⇒http://blog.muranishi-ch.com/new/news/blog.cgi