初めて来店されたときは、店内の席が結婚式2次会で貸切だったため、一人なのにテラス席へ
店が落ち着いて、「よろしければカウンターに移りませんか?」と声かけしたのがきっかけで
いろいろと話が弾んで、名刺交換、「ご自身で経営されているんですね」
お客様「そうなんですよ、小さい会社ですけど、だからさっきまでテラスにいた時間は
考えを整理するのにいい時間でした。」
「会社の人とは飲みには行かないんですか?」
お客様「嫌じゃないんだけど、気を使われるのが嫌だからね、少し顔を出したらお金だけ払って先に帰ることが多くてね。
正直すべてを本音で話すわけにもいかないし、社長仲間も要るけどそれはそれで本音ですべてをさらけ出せないし、今日ここで何も考えずに話せてるのは不思議ですよ」
「一種の孤独ですよね、でも、私たちも本音でしゃべれないときもありますよ。
昔、先輩に暗黙の禁句を教えられたことがあります。」
お客様「暗黙の禁句??」
「大したことじゃないんですけど、何かに肩を持つような言い方とかです、例えば政治や宗教、
外国や文化、否定はもちろん過大評価もいけない。身近な会話では、好きな野球チームとか、
ここ(福岡)にいて、地元球団だからホークスを応援してます。はいいとして巨人が好きとか、嫌、阪神だろ!みたいなことも・・・」
お客様「たしかにいろんな人がこの会話を聞いているからね・・自由ではないね」
「正直な話ですけど、私も人間ですから好き嫌いはあります。だからこの仕事について嫌いなものをほどいいところを探す癖がつきましたね。ましてお酒ならなおさら」
お客様「苦手なお酒はある?」
「今はありません。でも、好んで飲まないのはあるかも・・。だから飲食業のひとで、これはこれだろ、そんな飲み方(食べ方)はありえないっていう人が信じられない。べつに目玉焼きに醤油でも、ソースでも、マヨネーズでも自分が好きに食べたらいいじゃん、人に強制する必要はどこにもない。人に迷惑かからないならって思います。」
お客様「うんうん、わかりやすい!こだわりがあるといえば響きはいいけど、受け入れる余裕がないんだよね、きっと」
「私は、何でもこれはこれでありなのか?って考えますからね。自分の価値観を大事にする人が多ければいいと思う。このワイン、いくらするんだぞ!うまいだろ!ありがたく思え!なんて万人が思うなんてことはないんだから、自分が納得するかしないか、しなければ全然NOでいい。」
お客様「それって、俺も経営者という立場を孤独と思うか思わないかも同じ?だったら俺も納得して今の立場だからOK!覚悟はしてたしね」
「そうですね、自分が選んだ道を納得している人と、常に何かのせいにしながらでは全然違います。結局みな自分の人生は責任も幸せも自分で決めて自分で得るものだと思いますからね」
お客様「BARって楽しいね、またカウンター座っていい?」
「いつでもどうぞ!私から見たら普段話せない社長と対面で話せるのも楽しいんですけど」
お客様「じゃあ、利害関係成立やね!」
「あーそのいいかた社長っぽい」
