二人の男が弾痕だらけの倉庫で壁にもたれ掛かりながら話している。
一人は黒人、もう片方はアジア系のようだった。
「12/24、25…いつもそうだった。
俺たちはいつも一人で戦ってきたんだ。
枕元にプレゼントがあった頃は違うかもしれねぇ。
でもなぁ、俺たちは二本の足でたち始めた頃に気づいたはずだ。
俺たちが求めてるのはそれじゃねぇってな。」
「なんだい。あんたも寂しかったんじゃないか」
「そいつは違うぜジャパニーズ。俺たちは寂しいのなんて当たり前なのさ。いつしかその犬の糞みたいなもんがプライドになっちまう。」
「あぁそうか、なるほど。」
「犬の糞は自分が臭ぇなんてわかっちゃいないのさ。わかったとしても知りたくねぇ。だから否定するしか、ない。」
「それがこのパーティーを開いた理由かい?」
「そうさ。ファッキンクリスマスファッキンパーティーをな。
タコス、うまかったろ?」

「ピリ辛でいい味してたよ。」
「美女にも食ってもらえたしな!!」

「サンタコスでタコスか!」
「ジョークにもなりゃしねぇ!」
「タコスにはやっぱりテキーラだよなぁ。」

「アーメンハレルヤピーナッツバターだぜ。」
「でも楽しかったんだろ?」
「この糞寒いなかバカ二人もいたしな。」


「真冬だぜ?こいつらはクレイジーか?」
「明日からはバカルディ祭りさ。」
「ファックだなw」
「なに笑ってやがる!こっちは毎日戦場だぜ?」
「あんたらしい。」
「次の戦場はブッダの聖誕前夜祭さ。」
「また始まるのか」
「あぁ。糞のような飲み会がな!」
12月31日カウントダウンパーティーします。たくさんのご来店おまちしてます。
勇気春