私は母を尊敬している。



仕事に対してすごくタフだし、曲がった事も大嫌い。

常に前向き。弱音を吐いた事もない。


理容師としての技術も、他の理容師さんに比べて今まで母を超える技術を持った理容師を、私はまだ見た事がない。






小さい頃からお店にちょくちょく顔を出していた私は、母の店のお客様に顔を覚えられている位だった。

田舎の自営業だから当たり前の事だが。

店での母はホントに明るくて、仕事を楽しんでいるようで、その姿を見て私も「母の様な理容師になりたい」と思って「理容師」になったのかもしれない。







・・・だが、母は時折ヒステリックになる事がある・・・





まだ祖母が生きていた頃、嫁姑問題でかなりしぼられたとか、父が毎晩パチンコに行ってしまって、私達の面倒をみないとか・・・

今となって思うのは、そういう事が重なってだろうか。





そういうストレスからヒステリーになり、私はよく叱られたし、ひっぱたかれた。

包丁を向けられた事もあった。



だが妹には「ソレ」を向けられた事はほとんどなかった。





「私はお姉ちゃんだから・・・」

そう思って我慢していた。





前回「隣の家のミエちゃん」の話で「負けず嫌いだから習い事をはじめた」と書いた。

でも、それだけではなかった事が後になって解った。




「お母さんに叱られたくない」

「おかあさんに褒められたい」

「もっともっと良いコになりたい」


・・・そういう思いもあったのだった。






どんなに叱られても、ひっぱたかれても、お母さんの事が好き。

そう思っていた・・・






・・・が、

のちにその母の「ヒステリック」な所が、私のトラウマとなり、恐怖へと変わっていった・・・







でも、やっぱりそれでも母を尊敬している・・・






(続く)

前に女の子の幼馴染みは少ないと書いたが、

私の家の隣に住む、私より1つ下の「ミエちゃん(仮)」と言う女の子がいた。



彼女も好奇心の旺盛な娘で、毎日の様に習字やそろばん、スイミングスクールなどに通っていた。







ここで、負けず嫌いな私は闘志を燃やす。

(のちに、それだけではない事に気が付くのだが・・・)






私も、塾や習字やそろばん、スイミングスクールなど、ほぼ毎日の様に通いだした。

親が「習いなさい」と言ったのではなく、自分から買って出たのだ。




弱音も吐いた覚えもない。








・・・が、ある時自分の気が付かない内に、この年でとうとう限界が来てしまった。

(この時は既に小学校3,4年生位にはなっていたと思うが。)





当時はその言葉がどういう意味か、全く解らなかった・・・








「ノイローゼ」である・・・





人前ではなかなか涙を見せなかった私が、なぜか急に泣き出したり、「お腹が痛い」と行っては学校を休むようになったり・・・





両親はすぐに私を心療内科へ連れて行き、塾や習字やそろばん、スイミングスクールなど、

全て辞めさせた。







それから、私の人生が、

・・・と言うか性格が、少し変わってしまった。






(続く)

昔から私の父は、ギャンブルが大好き。


今でもそれは変わってない。





昔はプラスチックの製造会社で働いていたが、今は定年退職し、仕事は母の実家を改築して「グループホーム」の様な施設の管理人をしている。



そして、母は父の実家で理容店を経営してる。

ちょっと複雑な環境で生活しているのだ。




父ひとりだと寂しいと思ったので、妹と私で犬(チワワ×キャバリアのMIX犬)を買ってあげた。


今では自分の子供の様に可愛がっている。





でもそれでも、パチンコ好きは直らなかった。
(昔よりは回数は少し減ったが)



パチンコに麻雀、オートレースなど、特にパチンコなんかは、昔は毎日仕事が終わっては一度家に帰って私服に着替え、すぐにパチンコ屋へ直行していた。



だから、土日に父と遊んでもらった記憶がほとんどない。


記憶があるのは、その仕事から帰ってきて私服に着替え、パチンコ屋に行く後ろ姿しか覚えていない。



今でも、母の店が休みの日は父の所へ手伝いに行くのだが、父の経営している施設に着くと父の車がない事がある。





またパチンコか…





夕食を作らなきゃいけない時間なのに帰ってこない日も何度もある。


だから私はどうも「パチンコ」をする男の人を好きになった事がない。




出会いの場でも、どうしても「パチンコやる人?」と聞いてしまう。




パチンコやる事が悪い訳ではないが、私はそう言う父を見てきたので、どうしても受け入れられない自分がいる。





実際、私は今までパチンコをやった事が2、3度、ある事はある。


…が、どうしても父の様になりたくないと言う思いが強く、やり方も解らないまますぐ出てしまった。





私がこんなにパチンコを嫌う理由にはまだ続きがある。



それはまた次回…



(続く)