人と動物の本当の信頼や絆をリアルに書き上げた一作を読みました。

沢木冬吾著

「約束の森」

元警視庁公安部の刑事だった主人公(奥野)は、20年前に妻を殺害され、時効と汚職により退職している。

そこにかつての上司から潜入捜査の依頼がはいる。

東北のあるモウテルの管理をしながら、若い男女と傷ついたドーベルマン(マクナイト)と擬以家族を演じろという。

始めは、3人とも牽制してうまくいかないが、しだいに捜査のいとが掴めてくる。

元公安達の闇の殺人や、レイプの数々の犯罪が明るみにでてくるが、謎の組織の手が主人公達に襲いかかる！

この本の素晴らしい所は、人間に捨てられ、無理に違法闘犬に出され、傷の手当てや、汚物処理に散歩すらしない人間を心から憎むドーベルマン(マクナイト)

そこに奥野達が表れ、暴れるマクナイトを優しく傷の処置や、元警察犬であったマクナイトの調教し、やがて人と犬との絆が完成していく。

犬という動物は、人間の為に自分の命をかけ必死で飼い主を守りぬく！

ほんまにこの本は、ウラ本屋大賞と言っていいほど、感動した一冊でした。

犬好きには、マクナイトが超かっこよく最高の奇跡の犬の物語！

最強のドーベルマン