- とんび/重松 清
- ¥1,680
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私が今まで読んできた本の中で
最高クラス
と思われる本に出会ってしまったのでオススメを。
田舎の超不器用なめんどうくさ~いオヤジと、その息子のお話。
このオヤジ(ヤス)は、私とそっくりかも。
寂しがり屋で、子離れできてなくて、子供のことが気になって気になって。
でも、上手にそれを表現できなかったりして。
周りにでてくる人々も
どこか自分の周りにいる人々に似てたりして。
私だけじゃなく、みんなが
「ああ、こういう人、近くにいるな~」と感じられる身近なほんわりした人々。
父と子
二人家族。
父一人で育てたわけじゃない。
子供一人で育ったわけじゃない。
でも、父一人という重み、苦しみ。
親である前に、自分も子供であるという事実。
親であっても誰かの子供であって
子供であっても、いつかは親になり。
親子という事実は一生、いや、それ以上も変わらない事実であっても
親子の形、家族の形は、めまぐるしく変わり。
血のつながりだけの親子ではなく
血のつながりだけが家族ではなく
親は親であり、子は子であって
子が親になっても、親にとっては、子は子であって
泣かせるだけの話じゃないけれど
自然と涙があふれてしまう
親の立場としても、子の立場としても
色んなことを考える。
特に私みたいな
シングルマザーやシングルファーザーで生きてきた人
シングルマザーやシングルファーザーに育てられてきた人
また、その人々に関わって生きてきた人
また、これから生きていく人
絶対に読んでもらいたい。