3年前ある日、赤坂オフィスから電話


「かおりちゃん、Jが超酔っ払って大変!!!

今タクシーに乗せるから、何とかして!」



(Jのお世話は私の仕事の一部でもあるんだな…)


(月1の金曜日、ランチで某国のビジネスメンバーの
交流会と称したワインの会があってそれに行ってたJ)





オフィスの前でタクシーを待ってると

一台のタクシーが。




これかな~って思って後部座席を見てみると




ひっ!



なにこれ!



死体??




死体バリの土色になった物体!!!





Jだった…







会社に連れ帰り、ミーティングルームに寝かせておいた。


私が帰る時間になり、起こしに行くと




「かおりに送ってもらいたい」


とのこと。



社内にはAもいるのに。




ま、いっか。と思って

タクシーで送る。





彼のマンションに着くと

愚痴りだす。




「Aと別れたいと思ってる。

でも、Aは、僕の趣味に全部つきあってくれるし

ブスだけど笑うとかわいいし、一緒にいると楽しいし

ベッドでは最高だし

でも、喧嘩にしょっちゅうなるし、妻のところに帰るって

言うと怒るし…」



とぐだぐだぐだぐだ。



この時点で夜7時。

我が家の双子が腹をすかせて待ってる。

私もキレて


「高校生の恋愛じゃないんだから!

趣味に付き合うなんて、今だけでしょ。

そりゃ、金もくれて、仕事もくれて、なんでもしてくれたら

私だって趣味くらい付き合うっちゅ~の。

社員全員に嫌われてるAと付き合ってるなんて

社員にバレたら、会社から追い出されるのはアナタよ!!!」



と。


でも、酔っ払いには効き目なし。


「でも~でも~。Aを愛してるし~

でも~でも~、妻を傷つけることもできないし~」



ぐだぐだぐだぐだ
酔っ払いって困る。

でも、酔っ払ってることをいいことに私も


「あのさ、私も家に帰らないといけないし

双子がおなかすかせてるから、領収書渡すから

今夜はあなたのお金で好きなもの食べるからね。いいね、ね、ね

ちなみに、ここからタクシーで帰るからね。それもお願い」


と言って逃げるように帰った私。



家についたら9時。


金曜でよかった~。



さっそく双子と近所の焼肉屋に行って



「これは、Jさんのおごりだから


なぁ~んでも好きなものをガンガン食べなさい」



と普段よりランクの高い肉ばかり頼んでやったぜ。ひひ




しかし、別れたいと思ってるんだ。

そうかそうか。よしよし。






この状態で3年前。