2016年8月15日

消化器外科:病理検査結果
腫瘍内科:化学療法説明


退院から二週間後
やっと病理の結果を受ける。

■腫瘍の大きさ
 25×20mm(浸潤部)
 異型メラサイトを含めると15×5cm
 最深部sm3(腫瘍部表面から2600ミクロン)
■壁深達度
 pT1b(pSM)
■所見
食道全体に不規則に広がる悪性黒色腫。
断端は口側で陰性の確定は困難。
軽度異型メラサイトをHE染色では少数認める。
リンパ節転移あり。

■消化器外科/腫瘍内科受診
手術にて腫瘍を全て取り切ったが、厳密には陰性とは確定できないとのこと。
今後経過観察していくが、ここで予防を目的とした抗がん剤による維持療法を提案される。

理由は
・食道原発、悪性黒色腫、年齢から進行が早い要因が揃っている
・現状、陰性と確定できない
・悪性黒色腫に効果的な抗がん剤がある
 つまり免疫療法の免疫チェックポイント阻害薬

ただし、 現状日本では 腫瘍切除困難な場合に投与が認められているが、手術にて腫瘍除去した後の維持療法としては、まだ認められていないとのこと。
(腫瘍がないと投与できないと理解)
私の場合は、「陰性とは確定できない」を解釈して免疫療法を提案して頂いた。
(腫瘍が残っていると解釈)

紹介頂いた免疫療法が、ご存じ下記に2薬。
■オプジーボ(イピリムマブ)
 ・2週に1回、半永久的
  維持療法の場合、終わりの判断がつかない
 ・成績か25-30%程度?
  ヤーボイより成績がよい
 ・年間医療費3500万(現在は半額程度?)
  実費はここから3割負担+高額費医療制度
 ・副作用あり

■ヤーボイ(ニボルマブ)
 ・3週に1回 ×4回
 ・成績か20%程度?
 ・1回160万程度(体重にもよる)
  実費はここから3割負担+高額費医療制度
 ・副作用あり
  オプジーボより出やすい?
  4回投与の理由が、効果が持続することと
  副作用が強いから、らしい。


この日は免疫療法どちらで進めるかは、別途カンファレンスで検討すると言われた。

後日、ヤーボイで進めたいと連絡を受け投与に至る。


判断が難しそうだったこともあり、セカンドオピニオン外来を受診することにした。

内容は主治医の方針と同様であり、方針を後押しして貰えて、納得して免疫療法を実施することができた。

自分としても、経済的にも 、終わりの見えない治療による肉体・精神的影響を考えても、ヤーボイが選択されて良かったと思っている。