先日より、MOTの講座に関する相談を、何人かの方にしておりました。


「来期の研修は、中身により淘汰される」


ということを、ある方はおっしゃられていました。


景気の悪さに、企業もゼロベースで経費の見直しをかけています。


「3K」といわれるものは全て削減・見直しだそうです。


交通費、交際費、そして「研修費」。あるいは「広告費」


ゼロベースというのは、いったんゼロにして、そこから必要なものだけを再度

取り入れるとのこと。


ますますそのような時代になり、これからは本当に必要なものだけに絞られて

いきます。


一方で、住居を失った方への斡旋や、年末の炊き出しなど、より多くの方々が

力を貸してくれるようになっています。


企業型のタテのネットワークからヨコのネットワークへ。


皆で支え合う時代になってきていますね。


ココロの充実感、寄り合う、支え合う感覚が重要になってきていると思います。


私も企業での経験から、個人のネットワークと力で行うプロジェクト単位の活動を

するようになりました。


お互いの力を発揮し、ヨコの連携を必要とする社会へ、出発しました。


TOC(制約理論)の思考プロセスのステップで、「UDE」(望まれない結果)を

出して、そのエンティティを全て「DE」(望まれる結果)に変換するステップが

あります。


否定的な言葉を肯定的な言葉に変換することで、多くのシナリオ・価値観が

変わってきます。


何かに縛られる考えから、ココロをフリーにするだけで、全体像がガラッと

「バラ色」になる。


そしてお互いが自立しつつも、力を出し合って支えていく、大きな枠組みになって

いくのだと思います。


長良川の流域で、その思想を大きな枠組みで活動しようとする若者が居ます。


「蒲」くんという青年で、ちんどん屋や数々のプロジェクト、MOMOなどの立ち上げにも

関わった方です。


彼を見ていると、長良川の金華山エリアを中心とした町づくりと、上流地域における

農業後継者づくり、高齢社会を見据えた相互補助ネットワークの理想形が見えて

きます。


「全体アプローチ」の、最も全体で見た活動をしています。


今後、そういった形のココロで支え合う社会が、ネット世代の反動としてより大切に

なってきているのだと思います。