硬くて丈夫な瓦でも割れてしまうことがあるんです。
こんにちは、Kawara王子です。以前屋根の点検って必要ですか?というブログ記事を書いたんですが、そのブログ記事の中で、なぜ丈夫な瓦でも点検の必要があるのか?確かに瓦は屋根材の中でも最も耐久性に優れた屋根材であり、材質としての耐久性は50年以上あるとされています。しかしそれはあくまでも材質としての耐久性であって施工方法によっては瓦がズレたり、浮き上がったり、場合によっては割れてしまうこともあるんです。ということを書いたんですけど、場合によっては割れてしまうこともあるんです。と書いたっきりその理由を書くのを忘れてましたんで、その理由を説明します。瓦が割れてしまう理由には3つあって。1、外的要因の割れこれは、何かが瓦に当たって割れる。まあ屋根に何か物が落ちることっていうのはそうそうあることじゃないですけど、例えば新築工事中に作業者が道具を落としたことで割れる。またはゴルフボールぐらいの雹(ひょう)が降ったりすると瓦が割れてしまうこともあります。または、屋根の上に人が上がって足で踏んで割れることもあります。屋根屋、瓦屋は瓦を踏んでも割れにくい箇所を踏むんで大丈夫ですが、屋根に上がり慣れていない人が上がると踏んで割ってしまうこともありますし、仮設足場を屋根上に設置したことでの荷重で瓦が割れてしまうこともあります。2、瓦を施工する時の釘を打ち損じ実は、これは瓦屋、屋根屋なら大体経験しているであろうことですが、瓦を固定する釘を打つ時に手元が狂うことがたまにあって、金槌で釘を叩かずに瓦を叩いてしまうことがあります。その際に瓦が割れてしまうことがあるんですが、その時にはっきりと割れてしまえば当然その時に新しい瓦に変えますが、割れないこともあり見た目は大丈夫そうなこともあるんです。そういう時は金槌で軽く瓦を叩いて音でヒビが入っていないかどうかを確かめる打音検査をしますが、それをせずに瓦に目に見えないヒビが入っているのにそのまま施工してしまうと、時間が経ってからそのヒビが原因で瓦が割れてしまうことがあります。3、瓦を固定する釘が原因で割れるこの瓦が割れる原因が一番多いかもしれません。どういうことかというと、昔瓦を固定する釘に亜鉛釘を使っていた時期があったのですが、この亜鉛釘が腐食し錆びるとその釘を打った釘穴から瓦が割れてしまうことがあるんです。↑赤丸の中の矢印の黒っぽいのが腐食した亜鉛釘です。この亜鉛釘が原因で瓦が割れると↑この写真のような割れ方になり、瓦の上を雨水が流れる部分が割れてしまい雨漏りすることが多いので注意が必要です。このような理由で瓦が割れてしまうことがあるんで、やはり30年以上屋根の点検をされてない場合は必ず屋根の点検を受けて下さい。以上、Kawara王子でした。今日も読んでいただきありがとうございます。