いきものぶろぐ~

いきものぶろぐ~

専門学生2年生の自然派ブログo(^▽^)o

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こんにちは!

 

毎回のことですがお久しぶりです!

2018年も2か月目に突入!

まだまだ寒い日が続きますが、すこ~しずつ春の音が聞こえてきています。

ここのところ、山での仕事が多いのですが、

天気が良く風の穏やかな日にはキタキチョウやテングチョウといった成虫で越冬をするチョウ類や、

ニホンカナヘビが活動する様子が見られることがあります。

かと思えば、日陰には大きな氷柱や霜柱、ピカピカに凍てついた道路、

降り積もった雪の上をピョンピョンジャンプして逃げるホンシュウジカたち…

冬の隙間から春が覗いたり隠れたり、今年もそうやって春になっていくんだな~…

 

さて、前置きとは全く関係ありませんが、

今回と次回は温かい地方の生き物たちの紹介です。

 

当ブログは、僕の住む滋賀県を中心に身近な生き物の紹介ができればと始めましたが、

見返すと遠征の記事がほとんどを占めているような…

しかし、それだけ遠征先では新鮮な出会いが多く、興奮の連続なのです。

とは言え、もちろん滋賀で生き物を観察する機会の方が圧倒的に多いので、

今年は今まで以上に身近な生き物の紹介に力を入れていければいいなと、目標にしました。

 

 

今回と次回登場するいきものたちは昨年6月に、

魚好きの友人と沖縄本島へ観察へ行った時に出会いました。

 

現地ではN君宅にお世話になりました。

同級生とは思えない生活力の高さで今回の遠征で一番の驚きでした!

 

現地での移動は、人生2度目のレンタカー。車

当時やっと初心運転者を卒業した頃で、家族以外の他人を乗せての運転は初めてでした。

S君も免許取って以降初の運転とのことで、2人でビクビクしながら運転していました。

これまたいい思い出です。

 

 

今回は陸のいきもの編です。

遠征から半年以上経ちましたが、当時のことを思い出しながら紹介していきます。

 

~1日目~

 

那覇空港でS君と合流し、車を借りたらまずは海辺へGO!!

潮風に吹かれながら2人でニヤニヤします←

 

コアジサシ

<チドリ目 カモメ科>

見た目も声もキリリとしたカッコイイ海鳥です。

 

コアジサシとマルバアカザ(海浜植物)

 

シロチドリ

<チドリ目 チドリ科>

こちらもマルバアカザとともに。なかなかいい雰囲気!?

シロチドリは海辺に多く、滋賀県では見たことがありません。

 

イソヒヨドリ

<スズメ目 ヒタキ科>

岩のような色の♀です。こちらもいい雰囲気!う〇ちをしていたようですが(;^_^A

 

この後少しだけ買い出しをして、沖縄自動車道で一気に北へ!

 

ラデンキンカメムシ

<カメムシ目 キンカメムシ科>

最近沖縄周辺に定着が確認された海外のキンカメムシの仲間。

亡骸でしたがその美しさは健在!!宝石のようですね…

 

ヒトツメハゴロモ

〈カメムシ目 ハゴロモ科〉

近未来的なデザインのハゴロモ。羽の大半が透明で向こうが透けて見えます。

鹿児島~沖縄諸島にかけて生息しているそうです。簡単にスケバハゴロモとばかり思っていたなぁ~

 

この後N君と合流しました。

 

~2日目~

 

2時に起床し、やんばるへ!

 

ホオグロヤモリ

<有隣目 ヤモリ科>

人家周辺でよくみかけるヤモリです。尾に輪状に棘が並ぶのが特徴です。

 

オガサワラゴキブリ

<ゴキブリ目 オオゴキブリ科>

その場では小さいワモンゴキブリか?と思っていましたが大きさ以外に模様が違う…

調べてみると本種でした。日本では外来種として記録されている様です。ややこしい和名です(;^_^A

 

スカシエダシャク

<チョウ目 シャクガ科>

名前の通り翅に透明な部分があります。こちらは本州でも見られるようです。

 

さてやんばるへ出発!

 

ムッとした空気感、いかにもヘビが出そうな…

前年にマムシにやられた身としては今まで以上に慎重に…

ハブをはじめとする危険ないきものに注意しながら……

 

っと!!

S君が短パン&クロックスで林道沿いの藪へ突っ込んでいくではありませんか!!

ヒヤヒヤしながら見守っていると、笑顔で何かを持って戻ってきました。

「蹴ったら落ちてきた。」ということです。

オキナワヒラタクワガタ

<コウチュウ目 クワガタムシ科>

数あるヒラタクワガタの亜種の1つです。小ぶりですが重厚感ある見た目がカッコイイ!

生きているのを見たのはこれが初めてです。ありがとうS君!

 

しかしS君の勢いには度肝抜かれました…

 

オオカサマイマイ

<有肺目 カサマイマイ科>

とても平べったいカタツムリです。九州南部から沖縄諸島にかけて生息しているようです。

幹のくぼみに数個体が集まっていました。

 

リュウキュウカジカガエル

<無尾目 アオガエル科>

溝の中で包接中!それだけでも嬉しかったのですが、写真を見返すと何と卵も写っていました!

これはお邪魔しました…

 

ヒメハブ

<有隣目 クサリヘビ科>

でっ!出た!! リュウキュウカジカガエルが包接をしていたすぐ下流側に鎮座していらっしゃいました。

改めて、ハブよりマムシによく似ています。

ニホンマムシ(滋賀県)

ヒメハブの左右反転写真ではありませんよ(;^_^A

 

さらに、

ガラスヒバァ

<有隣目 ナミヘビ科>

細身で素早く、目がクリクリしている可愛い系のヘビです。

無毒と言われていましたが、最近微弱ながら毒を持っていることがわかりました。

 

ガラスヒバァ

変わった名前ですが、沖縄の方言で「カラスヘビ」を意味するようです。

本種は小さいころから特に大好きです。

 

ヒメハブもガラスヒバァも、ここに産卵しに来たカエルたちを狙っている様でした。

 

タイワンオオムカデ?

<オオムカデ目 オオムカデ科>

目を疑うほど大きなムカデでした…優に20cmは超えていたような…

 

徐々に夜が明けてきて、

路肩にヤンバルクイナ出現!!

しかしダッシュで瞬間サヨナラ!!

見られただけでラッキーとして川へ向かいました。

車内大盛り上がりとなりました。

 

リュウキュウツバメ

<スズメ目 ツバメ科>

本州で見かけるツバメと比べるとちょっと色黒で、持ち前の渋さが増しています。

 

 

朝日を背に浴びながら次なる目的地、某河川へ向かいます。

 

ムラサキオカヤドカリ

<十脚目 オカヤドカリ科>

緑の貝殻を背負っている個体は初めてです。つくづく可愛い…

海辺で見かけるヤドカリの大半が本種とナキオカヤドカリで、「オカヤドカリ」は少ないようです。

 

河原に降りて魚を探しながら、賑やかな朝の森を見上げながら…

 

リュウキュウサンショウクイ

<スズメ目 サンショウクイ科>

特徴的な声で鳴きながら谷を渡るつがい?を発見。写真左上に写っています(;^_^A

 

カワセミ

<ブッポウソウ目 カワセミ科>

チーチーチーと高い声で鳴きながら横をすり抜けていきました。

 

オキナワハンミョウ

<コウチュウ目 オサムシ科>

日本を代表する美しい甲虫、ハンミョウの沖縄亜種。少し湿った日向で度々出会います。

後頭部にハエが止まっています。

 

ホントウアカヒゲ

美しい声を森中に響かせるやんばるの歌い手です。燃えるような朱色がとても美しい!

 

このように、朝は森も賑やかなのでなかなか魚の観察に集中できません(;^_^A

 

オキナワビロウドセセリ

<チョウ目 セセリチョウ科>

小動物感ムンムンの大きなセセリチョウ。水際に吸水しにやってきました。

 

オキナワカラスアゲハ

<チョウ目 アゲハチョウ科>

こちらも吸水しにやってきました。後翅の紫色の模様が美しいですね。

近年、本州で見られるカラスアゲハとは別種だと分かったようです。

 

ベニトンボ

<トンボ目 トンボ科>

紅イモのような鮮やかな赤紫色をしたトンボです。

翅の筋まで赤くいかにも珍しそうな雰囲気ですが、現地ではよく見かけるトンボの1つです。

 

ハネビロトンボ

<トンボ目 トンボ科>

幅の広い後ろ翅と、その付け根の大きな斑紋が特徴のトンボ。初見です!

この斑紋が小さい別種、コモンハネビロトンボも生息しています。

コモンハネビロトンボ(沖縄本島2015年)

比べてみると確かに「小紋」!

 

ハラボソトンボ

<トンボ目 トンボ科>

こちらも名前の通り、腹部が凄く細い!究極のくびれボディ!

ベニトンボとともに見かける機会の多いトンボです。

 

オキナワトカゲ

<有隣目 トカゲ科>

沖縄諸島に広く生息する地表性のトカゲ。

ニホントカゲ同様日当たりのよい場所に出てきてのんびりしています。

が、警戒心が高く、すぐに隠れてしまいます。

 

川での観察を終え、次は再び森へ!

いつもの林道を歩きます。

 

ウラナミシロチョウ

<チョウ目 シロチョウ科>

大き目のシロチョウ。名前の通り翅の裏に細かな波模様があります。

うっすら黄緑色をしているのが爽やかな印象を与えます。

 

ここで憧れの真っ赤なオオハラビロトンボにばったり遭遇、

しかし一瞬で姿をくらまされアウト…Σ( ̄ロ ̄lll)まっ…待ってくれぇ…

しばらく待ちましたが戻ってくることはありませんでした…

 

オキナワキノボリトカゲ

<有隣目 アガマ科>

ドラゴンのようなカッコイイトカゲ。この時はのんびりと休憩している様でした。お邪魔しました!

現地在住のN君も大喜びで観察!

 

リュウキュウルリモントンボ

渓流沿いの薄暗い林に生息しています。腹部先端の黄色がまるでホタルのようです。

 

アカナガイトトンボ

<トンボ目 イトトンボ科>

初見のイトトンボ!気になる存在だったのでとても嬉しかったです。

渓流の水面付近をシューーーっと飛ぶ姿がとても印象的でした。

 

リュウキュウベニイトトンボ

<トンボ目 イトトンボ科>

アカナガイトトンボに似ていますが腹部全体が鮮やかな紅色です。

あることがあって、今はとても思い入れの深いトンボです。

 

リュウキュウウラナミジャノメ

<チョウ目 タテハチョウ科>

面白い模様をしている小型のジャノメチョウ。

沖縄本島北部と慶良間諸島の固有種ですが、個体数が減りつつあるようで心配です。

 

アオカナヘビ

<有隣目 カナヘビ科>

緑がとても美しいカナヘビです。長い尾を器用に使って草や低木の中をスルスル移動します。

 

アマミウラナミシジミ

<チョウ目 シジミチョウ科>

沖縄本島だけど奄美ウラナミシジミです。

後ろ翅の目玉のような模様とアンテナのような突起がまるでもう一つの頭のようです。

これが天敵の目を惑わせ、本当の頭への攻撃から身を守るのに役立ちます。

 

バーバートカゲ

<有隣目 トカゲ科>

成体になっても尾の青さが残る美しいトカゲです。山手の日当たりのよい斜面で見かけます。

オキナワトカゲに似ていますが、鼻の後ろに小さな鱗がある点で見分けられます。

しかしこの鱗を持つ個体も全体の半数ほどということ。

運よくこの個体にはありまして、素人の僕にもなんとか見分けることができました。

 

ここではS君を待たせてしまっていたので早めに切り上げて帰りました。

 

~3日目~

 

この日は朝からサンゴ施設の見学へ。

S君が過去に実習していた施設ということで、その周辺も案内してくれました。

なんとも海が美しいです!

 

エリグロアジサシ

<チドリ目 カモメ科>

青い海の似合うアジサシです。・・・・が、遠い(;^_^A

今回はこの距離での観察のみでした。

 

シロガシラ

<スズメ目 ヒヨドリ科>

チョッピンチョッピンと面白いさえずりを聞かせてくれます。

沖縄本島には本来生息しておらず、外来種と考えられています。

 

タイワンツチイナゴ

<バッタ目 バッタ科>

日本最大のバッタで8cm程になります。飛ぶと赤い翅を出して遠くの方まで一気に飛んでいきます。

その迫力と言ったら!警戒心が強く、なかなか近くで観察できませんでしたが、

写真の個体は一瞬だけでしたが分かりやすい場所に止まってくれました。

鮮やかな黄色いラインが入っていたのですね~!

 

アオタテハモドキ

<チョウ目 タテハチョウ科>

さて、どこに写っているでしょうか?

翅を開くと青色がとても美しいチョウですが、裏側は見事な保護色です。

 

クロマダラソテツシジミ

<チョウ目 シジミチョウ科>

現地では最もよく見かけるシジミチョウの1つです。

名前にもありますが、幼虫はソテツを食べて育ちます。

 

クロサギ

<ペリカン目 サギ科>

海辺でしか見られない黒いサギです。

沖縄では白いクロサギもよく見られますが、今回は「黒い」クロサギのみの出会いでした。

クロサギ

なんだか楽しそうに見えるカットです。

 

ミナミイワガニ

<十脚目 イワガニ科>

ベジタリアンな色合いの大きなカニです。逃げ足が物凄く早く、

平たい体で岩の隙間に逃げ込むともう捕まえられません。

 

ハイイロテントウ

<コウチュウ目 テントウムシ科>

写真では分かりづらいですが、テントウムシとしては珍しく白地に黒の模様をしています。

シンプルな配色だけど美しいんです。

北アメリカ原産の外来種で、これまた外来種のギンネム(マメ科の樹木)につく

ギンネムキジラミを追うように日本に侵入したようです。

 

リュウキュウヒヨドリ

<スズメ目 ヒヨドリ科>

沖縄諸島~宮古諸島に生息する亜種で、ヒヨドリが日焼けをしたような印象です。

 

イソヒヨドリ

<スズメ目 ヒタキ科>

イソヒヨ君が沖縄を満喫している様子です。

ちなみにイソヒヨドリは名前にヒヨドリと付きますが、姿がヒヨドリに似ているということが名前の由来であって、

分類上は別の仲間です。

 

この日は海水魚の観察をしてN君宅へと戻りました。

 

スジイリコカマキリ

<カマキリ目 カマキリ科>

ジュースを買おうとしていたS君の手にちょこん。

コカマキリに激似ですが、さらにシャープにした印象です。そしてよく飛ぶ!

決定的な違いは名前の由来にもなっているカマの内側の模様!しっかりチェックしてきました。

沖縄諸島~八重山諸島にかけて生息しています。

 

~4日目~

 

あっという間に最終日!

(ブログは長くなりましたが、当の本人たちにはあっという間の4日間でした。)

 

この日はお世話になったN君の出勤日でもあったので、僕たちも早々と家を出ます。

N君と一気に南へくだり、レンタカー返却までの時間を海辺で過ごすことに。

 

バン〈ツル目 クイナ科〉(左)と、セイタカシギ〈チドリ目 セイタカシギ科〉(右)

某探鳥ポイントにもチラッと寄りました。

 

キョウジョシギ

<チドリ目 シギ科>

堤防の急な斜面に並んでいました。その模様を京女の着物に例えられて名付けられましたが、

波の砕ける岩礁を駆け回ったり、くちばしで小石をひっくり返すなど、ワイルドさが際立つシギです(;^_^A

 

コアジサシ

<チドリ目 カモメ科

ターゲットロックオン!!キレッキレです!

 

ミサゴ

<タカ目 ミサゴ科>

ど派手なダイビングで魚を捕らえる南海の漁師です。

和名のミサゴよりも英名の「オスプレイ」の方が有名な気がします。

 

 

レンタカーを返し、空港でS君と別れ帰路につきました。

とても収穫の多い遠征となりました!

 

次回は水生生物!お楽しみに!

 

今日も訪問してくださりありがとうございました!