私は東北大学経済学部に入学した。
授業に行ったり、行かなかったりしながら
部活に入り練習、大会をこなして、友達と飲み歩き、それなりにバイトして一般的な大学生活を営んでいたと思う。
「お前インターンいった??」
そんな話を部活の同期からされた、
私の部活の同期(男)で文系は私とひろきのみであった。
「え?まだなんもやってないけど、インターンって何?」
「なんか、会社の体験就業みたいな感じのことをするやつ。行きたい会社の理解を深めるために必要なんじゃないかな。」
「へー、そーなんだ。働くってよくわかんないもんな。バイトで一応働いてるけど。」
「しかも、インターン行くと就活の本選考で有利になるらしいよ。」
「え?まじ?やってないと逆に不利ってこと?」
「不利かどうかは分からんけど、やっといておくことに越したことないんじゃないかな。
面接とかの練習になるし。」
ひろきは大学の就活団体であったり、就活イベントに良く参加していたので、就活に関して私の何枚も上手であった。
3年の夏の話だが、この時点で既に大きな差があったような気がする。
既述のような進研ゼミのDMに付いてくる漫画の内容みたいなやり取りをしながら、私も就活に関して考えるようになった。
私はとりあえずインターンシップというものを申し込むことにした。
一番喫緊で且つ、仙台で面接を開催してくれる私も知っている会社で三井住友信託銀行のインターンがあった。
とりあえず知ってるから申し込んだ。
何やらインターンシップを受けるには選抜面接があるらしい。
私はESというものを始めて書いた。
1.学生時代最も頑張ったことを教えてください。
200文字以内
2.本インターン参加を希望する理由を教えてください。
200文字以内
以上二項の設問しかないようなシンプルなESだった。
「えーっととりあえず設問1番は部活っと、、、、」
「200文字か、、、、、、、。」
パソコンのキーボードを打つ手が止まった。
「いや、この設問にたいする回答なら、
「部活です。」で終わりだよな。なんで200文字もあるんだ?これはトラップか?200文字以内という設定をあえてして、だらだら聞いてもない内容を書き続け、シンプルに書かなかった者を落とすための陰謀か?でも200文字程度書かないと不真面目に思われる可能性もあるよな?なんだこれは、どうなんだ?難しいじゃねぇか!シンプルに見えて物凄い心理戦じゃねぇか!」
私は考えた。
考えた末、ネットで例文を見た。
「へー、世の中リーダーが多いんだな。」
そんな感想を持ちつつ、ネットの例文に倣ってESを書いた。
2の設問に関しても、本音は「仙台で面接をやってくれ、且つ知ってる会社だったから。」
っていうのが本音であるが、ネットの例文に倣ってこれも書き上げた。
インターネットって便利だなぁ。
そんなこと思いながら私はESの申請ボタンを押した。
数日後、面接の案内がメールボックスに届いた。
初めての面接が始まる。