アルバムレビューもどきの第9弾は、おぉう、この作品💿✨
「Duty │ 浜崎あゆみ」
2000年09月27日に発売された浜崎あゆみの3rdフルアルバムだゎ。
初週で168万枚以上、累計では290万枚以上を売り上げた名アルバムよ。
[収録曲]
01. starting over
02. Duty
03. vogue
04. End of the World
05. SCAR
06. Far away
07. SURREAL
08. AUDIENCE
09. SEASONS
10. teddy bear
11. Key ~eternal tie ver.~
12. girlish
それでは... 1曲ずつ見ていくゎよん🎧🎶
各楽曲のクレジットは省略するわ!!ぉん!!
01. starting over
インスト曲。
男性のウィスパーボイス(恐らく英語...?)と
浜崎さんのヴォーカルで構成されていて、
そのまま曲は途切れることなく次曲へと繋がるゎ。
02. Duty
何の文句も無しに今作のリード曲でせう。
イントロからもう既に不穏な雰囲気で、
ただならぬ暗さを感じる曲でございまっせ。
注目したいのは... やはりサビの、
「ひとつの時代が終わるのを僕はこの目で見たよ」ってフレーズだゎね。
当時(2000年)は安室奈美恵さんのブームが去り、
それに代わるかのように浜崎さんのブームが到来したイメージ。
「次が自分の番」と言うのも、
浜崎さん自身が(安室奈美恵さんと同じように)商業的に消費されてしまう運命を
悟っているかのように解釈できてしまって... あゝ、切ないわ!!
盛者必衰とは言うけれど、この世は残酷でしかないってことなのねぃ...(?)
ライヴでも何度か披露されて来たけれど、
その中で最も印象的だったのは、2015年のアリーナツアーの時かしら。
歌唱面では2001年のドームツアーや2004年末のカウコンの方が好調だけど、
あのステージの(サーカスのような)雰囲気が刺さったのょね~。
03. vogue
14thシングルの表題曲ね。
(カップリング曲の "ever free" は今作には未収録。)
アジアンテイストな曲調と、
サビの「君を咲き誇ろう~♪」ってフレーズが印象的ね。
花は咲いたら必ず散り行く運命であるということを意識している浜崎さん。
1stアルバムに収録されている "Hana" や
後に紹介する6thアルバム "MY STORY" に収録されている "Moments" でもそう、
花が咲く様だけでなく、儚く散る様まで必ず詞にするのょね。
タイトルが【流行】を意味する "vogue" であることから、
花が咲いては散るように、自分のブームもやがて去るってことを
先読みしているかのような内容になっていると思ふの。
この曲が後述の "Far away" "SEASONS" と共に『絶望三部作』と呼ばれるのも、
こういった絶望感を歌っているが故なのかもしれないゎ。
ライヴでも何度か披露された楽曲でありまし~て、
その中で... 2001年のドームツアーで披露した時の
チャイナドレスのような衣装が大好きだったゎ~!!
↑MVは "vogue"、"Far away"、"SEASONS" の3曲で1つなんですのょ。
04. End of the World
曲名はシンプルに【世界の終わり】。ひぇ~重いゎぁ~ん!!
タイトルだけでなく、楽曲そのものも重く激しいロック調だゎ。
前奏からBメロまでは割と静かな構成なのに、
サビに入った途端に五月蠅くなるこのカンジが大好きよ!!
また、歌詞に散りばめられている鋭い言葉たちも
心にグサッとよく刺さるんザマスの。2番の歌詞なんて特にね。
05. SCAR
人間同士の別離を歌った切ない楽曲でございますのょ。
当時の浜崎さんには珍しい3拍子の楽曲ですゎね。
歌詞はですます調で哀しい物語のような仕上がりになっていて、
それを2番のサビとラスサビで「今日もどこかで出会い 解り合えた者達」
「別れゆく物語 繰り返されます」と綺麗に纏め上げているゎ。
途轍もなくファン人気が高い楽曲のひとつなんだけどぅ、
2008年末のカウコンで初めて披露された時の歓声が忘れられないゎ。
06. Far away
15thシングルの表題曲で、
先述の "vogue" に続く、『絶望三部作』の2曲目にあたる楽曲でもあるわ。
聴いて解る通り失恋ソングでして、
最後のフレーズである「もうすぐで夏が来るよ あなたなしの...」が超絶悲しいゎ。
今作に収録されているシングル曲の中では、
いちばん地味な印象を受けてしまいがちなんだけどぅ...
ヴァタシはこの "Far away" の歌詞が好きでして、
2番のサビが特にお気に入りですゎ。
2000年3月末に発売されたリミックスアルバムである
"ayu-mi-x Ⅱ version Non-Stop Mega Mix" に
なぜかこの曲が収録されているんだけどぅ、
原曲より先にリミックスver.が発表されるのってなかなかなくない?
07. SURREAL
今作と同日に発売された17thシングルの表題曲だゎ。
この楽曲は下記の構成になっていてちょっと面白くて...
『前奏→Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→間奏→Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ1→サビ2→後奏』
サビまでとことん焦らすようなカンジょね。
他にも似た構成の楽曲が浜崎さんにはあるんだけど、
後半に置かれたサビで一気に盛り上がる曲は聴いていてとても気持ちが良いゎ。
あれだけ売れた "SEASONS" の後にこの楽曲をシングルに持って来るなんて...
やはり浜崎さんはチャレンジャーだゎ。あっぱれザマス👏
それだけじゃなくってね、歌詞も超良いんですのょ。
「ひとりぼっちで感じる孤独より」
「ふたりでいても感じる孤独の方が 辛い事のように」
この一文が本当に大好きで... 学生の頃、よく沁みたゎ。
08. AUDIENCE
後に18thシングルとしてリカットされた楽曲だゎ。
アルバムver.とシングルver.ではミックスが違うらしいけれど、
いやぁ... ヴァタシは未だにその違いには気付けていないゎ。
さてさて、「さあ両手を広げて 一緒に手を叩いて歩こう~♪」と
軽やかなサビで始まるこの曲はとっても明るいんザマス。
もうこのアルバムの雰囲気には似合わないレベルで...笑
浜崎さんのアゲ曲の代表格と言っても過言ではないでせう。
故にライヴでも高い頻度で歌われているゎ。
この頃はあまりにも忙し過ぎたことが原因だとは思うんだけどぅ、
MVが製作されなかったことが寂しいですゎね。
1999年の"kanariya"、2000年の"Fly high"、2002年の"Daybreak"、
上記の3つは同じリカットシングルでもそれぞれMVが製作されているのにね...
09. SEASONS
16thシングルの表題曲で、
この "SEASONS" が『絶望三部作』の3作目にあたる楽曲とされているゎ。
浜崎さんの絶望が何だったのかって話にはなるんだけどぅ、
当時の浜崎さんは【ギャル(若者)のカリスマ】と称され、
発言も行動もファッションも... 全てがニュースになってしまって。
だんだんと身動きが取れなくなっていった状況こそが
浜崎さんの絶望だったらしいゎね。
『この三部作で状況が変わらなかったら引退しよう』、
『(三部作は)ファンに対する遺書みたいなつもりで製作した』的なことを
浜崎さん本人が語っていたっけ、そう言えば...
MVは喪服を着た浜崎さんが "vogue" のジャケ写を
遺影のように持って立ち尽くしている姿で終わるけれども、
それも『21世紀を迎える前に、20世紀(過去)の自分を葬り去る』
といった意図があったからとのことで、
そんなに深い意味を持たされていたとは思わなかったゎ。
こういった絶望があったことを汲んで聴き直すと、
サビの歌詞も哀しく聞こえるわ。
それでも最後に「限りある季節(とき)の中に」「僕らは今 生きていて」
「そして何を見つけるだろう」と歌ってくれるから、
少しホッとするというか... 微かに希望が見えて来るようなカンジがするゎ。
長くなってしまったゎね。この楽曲は2003年発売の "A BALLADS" に
アレンジver.という形で収録されたけども、原曲との違いは分かりましぇん...TT
10. teddy bear
TAの間で、父親との別れを歌っていると言われている曲で、
ピアノとボーカルのみでしっとり聴かせる系の隠れた名バラード曲って印象よ。
でもヴァタシ... 上記のTAの仮説ってあまり信じていなくて。
浜崎さんは過去に『父親の記憶はほとんどない。それくらい昔からいなかった。』
って発言していたのょね。この楽曲の歌詞は情景が思い浮かぶ程に鮮明なのに。
どちらかと言うと、母親に向けて書いた曲のように感じるゎ。
1stアルバムの "A Song for ××" のブックレット内に
『覚えているのは、あなたの小さく頼りない背中。』と直筆で書いてあって、
この楽曲の「相変わらずその背中は 小さく頼りなくて」って歌詞とほぼ同じ。
母親が誕生日やクリスマスといった特別な夜に浜崎さんを
「目覚めれば枕元には ステキなプレゼントが置いてあるよ」と寝かし付けて、
朝には「大きなクマのぬいぐるみ」を残してまた出掛けて行った。
...という風にも解釈できてしまうゎ。改めて歌詞を綴ると、とことん寂しい楽曲ね。
(仮に母親説が正しかった場合、今の浜崎さんと母親との仲の良さが奇跡的だゎ。)
11. Key ~eternal tie ver.~
サブタイトルが付いていることで、
これとは別に "Key" って原曲が存在するかのように思えるけれど、
恐らくこちらが原曲だゎ。(他にはリミックスver.しか存在しないものね。)
元は、『結婚式とかで祝福できるような曲が作りたい』
という浜崎さんの考えで製作された楽曲のようで...
だから、"eternal tie" =【永遠の結び付き(繋がり)】なのね!
いや本当にね、歌詞が温かいんですのょ。
サビの歌詞がglobeの "on the way to YOU" に酷似しているけれど... ←黙りなさい。
ファンに愛されている名曲のひとつでして、
2003年発売の "A BALLADS" にも収録されているゎ。
12. girlish
暗めな作風である "Duty" を締め括るのは、
ガヤガヤしていてひたすらに明るいこの楽曲。
ブックレットには一切、歌詞が掲載されていませんのょ。
この楽曲にどうして "girlish" ってタイトルが付けられたんだろうって
今でも正解は分かっていないんだけどぅ、
(それくらいガーリッシュな要素が歌詞にはないのょね笑)
「くだらない話で 朝まで盛り上がったりして」という一節から
何となく女子会のようなイメージが湧いて来て、
連想ゲームのようなカンジで最終的に "girlish" って名付けたのかなって。
いやぁん、でも今作がこの曲で終わることでスッキリするゎね。後味が良がんべ。
"AUDIENCE" と "girlish" は正直、今作の中だと浮いているゎ..と
感じていた時期もあったけれどぅ、この2曲を入れなかったら重苦し過ぎたゎね笑
全盛期のアルバム曲でありながら、
2000年~2001年のカウントダウンライヴでしか披露されていないのょね。
一度でいいからヴァタシも現場で聴きたい...
-総評-
まずはジャケット写真よね。豹柄の全身タイツを着用した浜崎さんが
収監されているかのようなイメージ。実に斬新ょね。
完璧なビジュアル。豹柄の全身タイツなんて着用しようモンなら...
大抵の人が関西の中堅芸人のようになってしまうだろうに。←何を言うてんの?
アルバム全体の雰囲気も... 全盛期とは思えぬ暗さで、
でもそこが浜崎さんらしいところでまた大好きなんザマス。
"ever free" も大好きな曲だから、
ぜひオリジナルアルバムに収録してほしかった気持ちもあるけれどぅ...
なので、ヴァタシは "Duty" の12曲に
"ever free (HΛL's MIX 2000)" を追加したプレイリストを作って聴くことが多いゎ。
(↑16thシングル "SEASONS" に収録されているゎよ。)
今作が最も売れた浜崎さんのオリジナルアルバムになるワケだけどぅ、
シングル曲だけでなくアルバム曲のどれもが良曲なのに、
1枚を通してそんなにヴォリューミーじゃないから手に取りやすかったのかもね。
Dutyの個人的TOP5
①vogue
②SURREAL
③Duty
④SCAR
⑤Far away
P.S. またもや久々の更新... ヴァタシ、大丈夫でっかぁ~??











