突然ですが、
今自宅に来ている
義理母を題材に（笑）
【小説風ショートストーリー】
を書きました♪
題名「義理母と感じの悪い嫁、旅の前夜に」
今、我が家には
義理の両親が
遊びに来ている。
明日、私たち夫婦が
3泊という、これまでで
最も長い海外旅行に出るため
娘を預かるための
支援部隊を買って出て
くれているのだ。
「先に食べたら？」
そう声をかけられ
今夜は
義理母の
手作りタイ料理を
夫が帰ってくるひと足先に
私はひとりで黙々と食べた。
娘はすでに
夕食を終えて
義理の父と
鬼ごっこをしている。
義理母は
とにかく私だけのために
新しく青パパイヤを削ぎ、
ソムタムを作って
目の前に差し出した。
少し照れくさい気持ちで
御礼を言う。
私のタイ語。
それは決して上級ではない。
下手だが、なんとか
話すようになった。
それが3-4年位前だろうか。
タイに住んで、
9年になるが
はじめの5年は
タイ語を話すことがなかった。
話さなかったし
話せなかった。
今思えば
心理的なバリヤーもすごく
「タイ語をやってどう役立つ」
的なひどい偏見もあり
（タイ人の嫁でありながら）
「英語が出来るのだから」
という逃げもあった。
それは
義理の両親に対してもそうで、
私にはタイ語拒否！！
みたいな時期が
確実にあったのだ。
いちおう、ワイのポーズをとって
笑顔でサワッディーカー。
でも、挨拶しか出来ない嫁。
きっと、
あまり感じのよくない嫁。
結婚前に
初めて私たちが
並んでいるのをみた時
うちの息子は
この人で、大丈夫なんだろうか？
というカテゴリーでは
なかったかな、と
今さら思う。
それでも、だ。
気を遣いすぎることなく
のびのびと勝手に
やらせてもらえたからこそ
私のタイ語バリヤーは
解消されていった。
義理母とは
仲の良いフリをすることもなく
会話がほとんどなくても
気にせずここまで来た。
（特に義理母は英語が出来ない。
他の義理家族は英語が出来る）
今朝は職場で
タイ人チームと一緒に
顧客訪問で車に乗ったが
日本人である私が
なぜか開口一番に
ドライバーにタイ語で
行き先を伝えた。
なんで、日本人の私が
他に3人もタイ人が乗っている車で、
しかもタイ語でドライバーに
指示してるのッ～！！！笑
と自分で突っ込みを入れ、
タイ人連中が
ニヤっと笑った朝だった。
義理の母は
自分の料理を
食べてくれる人が好きだ。
ここ（自宅）へきて
いつも彼女がやっていることは
料理しかない。
キッチンに立っているか
寝ているか
そのどちらかしか
ないような気がしている。
そのことを昔は
可哀想な人なのではないかと
思うことがあった。
でも、それは違う。
家族のために
料理を作ることが
彼女の喜びなのだ。
喜びの種類は
ただ、たくさんありさえすれば
幸せが増すわけではない。
私も、家族なのだ。
彼女にとって。
そして義理母の料理は
いつも本当に外れなく
美味しい。
その安定感に
いつの間にか
自分にとっても
故郷の味のように
感じたことが何度もある。
おふくろの味には
国をまたいだ共通点も
ありそうだ。
義理母との人間関係も
時と共に少しずつ、
近くなっていく気がする。
タイ語もそうだが、
料理が繋いでくれている部分は
絶対にある。
ありがとう。
夫は仕事が終わらず
まだ帰宅していない。
かつての、
夫がいなければ
微妙にソワソワしてしまうような
義理の家族との時間も
今は、心地よい。
ありがとう。
ここまで、来たんだね。
やさしい気持ちが
溢れ出すような
旅の前夜であった。
MAYA
はじめましての方へ
MAYAってどんな人？自己紹介は
フォローありがとう