今日は9.11
アメリカ同時多発テロが起きた日。
20年のこの日、
私はバンドの全米ツアーをしていて
アトランタでライブを終え、翌日の9.11は
ロックフェスティバルに参加するため、ニューヨークに移動する事になっていました。
もちろんニューヨークに入ることは出来ず
その後の事をどうするか話し合い
ニューヨークを含め、約10ヶ所をキャンセルし、
重い気持ちでシアトルまでのライブツアーを敢行しました。
外国人である私達がこの状況下でライブなぞをする事は如何なるものか
この後どうすれば良いのか、迷い、悩みましたが
暫くの間国際線も飛ばなくなっていたのと
以前お世話になった尊敬するアーティストから
”アメリカ人として君達に伝えたい。ツアーを続けて、辛い思いをしているアメリカ人に少しでも息をつく時間を与えて欲しい…”
とメッセージをもらったことで、ツアーを続行する事を決意したのでした。
2日ほど前から9.11の日に関する番組が多く放送されていますが
それらを観ていると、あの時の事を生々しく思い出します。
人として大きな無力感を感じた辛いツアーでした。
もう20年。
こんなに時間が経ったというのに、悲しみは甦り、問題は未だ解決していません。
憎しみの争いに巻き込まれ、奪われた多くの命が後世のために無駄にならない事を祈ります。
合掌。