(元記事)
https://www.boredpanda.com/photography-self-portrait-with-scarecrowns-chika-usui/?utm_source=trending&utm_medium=link&utm_campaign=sidebar  by Chika Usui
 

(内容)

Chika Usui

 

写真は、母を失い、自宅も失った後に始めました。初めてカカシに出会ったのはその後です。当時、私は日々の生活にうんざりして生まれ育った故郷を離れていました。それでも何一つ満足に成し遂げることができず、将来に不安を覚えながら過ごす毎日でした。

ある日、私は山深い村で迷子になりました。そこは村人の数よりカカシの数の方が多い所でした。美しい山々、清らかな小川、田んぼ、古民家などの風景に溶け込むかのように、この村には多くのカカシがありました。近づいて見ると、カカシは二本足で立っていました。まるでオズの魔法使いで見たカカシのようでした。大きさも形も人間そっくりで、表情も豊かでした。次第に、至る所でカカシが喋っているのが聞こえてきて、楽しくなりました。この物語の中に入り込んだように思えたからです。沈んでいた心は嘘のように明るくなり、気づけば、一緒に写真を撮ることに夢中になっていました。

「どうしてカカシなの?」多くの人が私に尋ねます。この問いに対する適切な答えはありません。言葉で表現するのは難しいのです。カカシと時を過ごすことは、本来の自然な私に戻れるとても気持ちのいい時間なのです。親友とバカなことをおしゃべりしている感覚です。人間界の冷たい世界から一時的に離れて、カカシの世界に入り込みました。私とカカシだけの写真を撮り、この世界に私という人間が存在することを確認すると、少しだけ自信を持てた気分になります。

こうした複雑な性格や感情に向き合いながら、これからも楽しみ続けるつもりです。できれば、みなさんもちょっとの時間でいいので、あまり深く考えずに私とカカシの世界を楽しんでもらいたいです。

 

Chika Usui

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※元記事には他にも多くの写真掲載

 

 

(奥播磨かかしの里親善大使)