(元記事)
https://laughingsquid.com/one-lane-bridge-shared-by-cars-and-trains/  by Lori Dorn June 11, 2019
 

(内容)

 

トム・スコットがニュージーランドでまた面白いものを発見した。ヒンドンの街に、車と列車が道をシェアする一車線の橋がある。信号もなければ、標識もない。この橋の唯一のルールは常に列車が優先されるということだけだ。

 

 

ニュージーランドでは、一車線の橋はありふれた存在であり、観光客は注意を促されています。ルールはシンプル。慎重に近づき、徐行しなくてはなりません。反対側から誰がが来たとき、どちらが優先されるかを告げる標識がよく存在します。しかし、中には例外があり、標識にどう書いてあるかに関わらず、常に列車が優先される場所もあるのです。

ダニーデン鉄道は1990年代に営業を開始し、観光列車を運営しています。年間8~9万人を輸送しています。ダニーデンから154kmあり、タイエリ川の渓谷沿いに走り、ストラス・タイエリ平原に至ります。景色は素晴らしいの一言です。鉄道建設は1979年に開始し、1991年に完成しました。すべて手作業です。とても工事が難しいルートでした。アップダウンが激しいですから。

誤解のないよう言うと、これはトラムやトローリーバスや軽量軌道ではありません。この道路を走る本物の列車(トレイン)なのです。列車用にもう一つ橋を作るよりも、この方が賢いやり方だったわけです。技術的に見て、非常に変わった形の踏切だと思いませんか?世界にはこのような橋はわずかに存在しますが、他はみな、列車が近付いた時に車道と分けるための信号やサイレンや障壁があります。

川に至る車用の橋が使えなくなった時、鉄道橋を車用の橋にしました。以前は国内にたくさんありましたよ。安上りですからね。1つ作れば足りるのに、2つ橋を作る必要はないでしょ?主に人口の少ない地域に作られました。めったに列車と車が鉢合わせしませんからね。だから、街中では作りませんよ。ただし、車は車道規則に従う必要があります。橋の終わりには「止まれ」の標識がありますし、この橋を渡るには制限速度を超えてはなりません。毎時10kmで走れば違法とか、そんな感じです。ヒンドンの車・列車兼用橋は2つの牧羊場に繋がっているだけなので、交通量は多くありません。車が通ることは殆どないのです。列車もすぐに止まれるスピードで走っていますが、常は車が道を譲らないといけません。この橋では一度も問題が起こったことはありませんよ。踏切なんて必要ありません。

 


(ダニーデン・タイエリ渓谷鉄道)

(Dunedin Railways)