(元記事)
http://www.visualcapitalist.com/visualizing-every-ship-real-time/ by Jeff Desjardins Nov 23, 2017
(内容)
海は広く、全てを把握するのはとても難しい。
地球表面の70%を覆う海は、数百万種の生命の棲み家であり、地球上の水の97%が存在する。しかし、この巨大さと普遍性ゆえに貿易に携わる人にとっては難題となる。物資を移動させる為に常にこの広い海を横断しなければならないからだ。
毎日、数百万の人が外洋に繰り出し、ある場所から別の場所へ貨物を運んでいる。船舶は小さな帆船から巨大なオイルタンカーまで幅広く、中にはサッカーコート4面分の長さを持つものもある。
<海洋上の全船舶>
以前、2.5億のデータ地点を用いて船舶の海洋動向を示す航行ルートマップをアップした。
それと同様に今回は、リアルタイムで世界の船舶を追跡するサイトを使って、実際に海で起きていることを示すユニークな地図をアップする。下図はMarine Trafficの画面であり、主な船舶が世界中の海を航行するのをリアルタイムで見ることが出来る。
本当に海にいる全ての船舶を示しているのか疑問に思うかもしれない。
フロリダ沖に出ているアンクルおじさんのヨットは捕捉していないかもしれないが、この地図には主要な商業船の全てが示されている。オイルタンカー、貨物船、クルーズ船、漁船など全ての船舶を特定でき、特に見たい場所があれば、面白い見方を提供してくれる。
<オイル・チェックポイントを見る>
まず最初にフィルターを調整してオイルタンカーのみを示した。
毎日イランとオマーンの間のホルムズ海峡を1850万バレルのオイル、インドネシアとマレーシアの間のマラッカ海峡を1600万バレルのオイルが行き交っている。
下図はホルムズ海峡の画面でオイルタンカーのみを示している。(マル印は動いていないタンカー。矢印は現在航行中のタンカーを示す)
下図はマラッカ海峡を航行するオイルタンカー。最も狭い部分は2.7kmしかない。
ペルシャ湾から南シナ海へオイルを運搬したければ、マラッカ海峡の通過は必須。大型船が航行できる次善策のルートは、インドネシアのスマトラ島とジャワ島沖を通らねばならず、数千マイル遠回りすることになる。
<ソマリア海岸>
上記の海峡とともに海賊行為が最大の関心事となっているソマリア海岸沖も考慮しなければならない。
モガディシュの800km沖にいる勇敢なタンカーを除いて、全く船がいないことが分かる。
<大西洋クルーズ>
他に面白い見方は?
南極半島近海を航行する船舶が僅かに確認できる。ここはアルゼンチンに最も近い南極大陸であり、クルーズ船の目的地にもなっている。
機会があれば、自分でフィルターを操作して遊んでみるといい。
きっと面白い発見があるはずだ。