<あらすじ>
デスパーが刺されて倒れるところを見たボッジとカゲは泣きながらデスパーに駆け寄り、ボッジはオウケンをキッと睨んで刺突する。
オウケンは胸部と剣を砕かれもんどりうって倒れる。
カゲはデスパーがまだ息があると確認する。
ミランジョはオウケンがワザと急所を外して苦しむさまを見る技を繰り出したと説明する。
オウケンは胸部と剣が再生してムックリ起き上がりボッジを襲う。
暫く剣を交えていたが、急遽オウケンは倒れているデスパーの方に駆け出す。
ボッジが立ちはだかり剣を乱打させるがオウケンには効かない。
ボッジはオウケンにしがみつくが地面に叩きつけられる。
尚もデスパーの方に向かうオウケンの首筋にボッジがしがみ付く。
予想通りのボッジの行動にオウケンはニヤリとして剣を背後に繰り出す。
剣はボッジの右足を貫通し、負傷したボッジは道に倒れ込む。
オウケンが迫り来て、ボッジの絶体絶命のピンチにカゲは泣いて駆け寄る。
カゲはオウケンを丸飲みにする。
倒れているアピスにドルーシが近づく。
アピスはミランジョの味方をしようとしたが力及ばず倒れてしまったことを泣いて後悔を口にする。
ミランジョを救う役割をドルーシに依頼しようとしたが、ヒリングが進み出て言う。
『自分で救え』
ヒリングはアピスに手を当てて治癒と毒消しを行う。
アピスが裏切ることがあり得るかもしれないのに、ヒリングの心は晴れ晴れとしていた。
かつてのボッスに感じた希望を、ボッジから感じ取ったのだ。
そこにド-マスとホクロが遅れて駆け付け、カゲの身を案じアピスとドルーシと共にボッジのもとに走る。
蛇から報告を聞いたベビンは、場合によってはミランジョを斬ることになるとボッスに伝え、ボッスはベビンを睨みつける。
カゲを切り裂き、オウケンが出てくる。
切り裂かれたカゲに縋ってボッジは慟哭する。
ボッジの背に剣を突き立てたオウケンは、座り込んで苦しむさまを眺めようとする。
その時、レッドが現れ、カゲに手を当てる。
ミランジョの計らい?か、生死の境をボッジに見せようということらしい。
デスパーが制止しようとしてレッドに触れた瞬間、デスパーにもミランジョの意識が流れ込んでくる。
カゲとカゲの母親は川(三途の川?)を挟んで手を振りあっていた。
カゲは母親の呼びかけに答え岸にあった舟に乗って対岸に行こうとする。
デスパーとボッジは引き留めようとするが見えない壁があって干渉できない。
カゲはついに漕ぎ出すが舟に縄が結ばれていて進めなくなった。
縄の片方をミランジョが掴んでおり、カゲに現世の未練が無いか問う。
カゲはボッジを思い出し、心残りのあまり涙を浮かべる。
カゲはボッジを助けに戻らないといけない、と言って母親に断りを入れて戻っていく。
カゲがあの世に行くのを引き留めた理由をミランジョに訊くが、カゲがオウケンを丸飲みした時同様、咄嗟のことと答える。
理由はどうであれ、引き留めてくれたことにカゲはミランジョに礼を言う。
精神世界に居たダイダの傍に眠るミランジョが元の姿に再生する。
ミランジョは救われた、と言って消え行く。
ミツマタが現れ、倒れているボッジを心配そうに見ていた。
オウケンは空腹を覚え、ミツマタを見てよだれを垂らす。
オウケンはミツマタの尾に剣を突き立て、溢れ出る血を啜る。
苦痛にミツマタは涙を流すが、その時ベビンが現れ、オウケンの胴体を両断する。
オウケンは胴体がつながって再生した。
ドーマスがオウケンに襲い掛かるがシラサンべを腹に受けて動きが止まってしまう。
すんでのところでベビンの助太刀が入りドーマスは命拾いする。
王国の四天王がオウケンを取り囲み、ドルーシがシラサンべをものともせず拳をオウケンに叩きこむ。
もんどりうって倒れるオウケンにドルーシが馬乗りになって制圧する。
ジタバタと暴れるオウケンはデスパーのアドバイスを思い出していた。
日頃の鍛錬が流れを引き寄せ、ピンチを好機に変えるという。
ブリッジでドルーシを跳ね除け、オウケンはユラリと立つ。
四天王がオウケンに襲い掛かるがいづれも歯が立たない。
オウケンは四天王全員にシラサンべを当てて動きを止める。
シーナ王妃(ボッジの生母)・ミランジョの母親が川を挟んでミランジョと睨み合っていた。
ボッジは思いがけず生母の姿を見て思わず涙が溢れるが、涙をぬぐって直視する。
シーナはミランジョが川を渡れないことを知っていた。
ミランジョが瀕死の状態の時に魔神が現れ、死後の魂を与えることと引き換えに鏡に魂を移してもらったのだ。
シーナはミランジョの不幸ないきさつを知っており、全てを赦すと言う。
非道を責められたミランジョは涙ながらに幸せを掴みたい要求を訴える。
シーナとミランジョの母親の像が歪み、デスパーは生の世界に戻ると察する。
デスパーはボッジにミランジョの不幸ないきさつの映像を見せ、ボッジは涙を流して同情するが、デスパーは予言する。
ミランジョは誰も救うことができない、と。
暗黒の空間に独り居るダイダに呼び掛ける声がする。
<感想>
全世界で臨死体験した人は三途の川のようなものを見たという報告が多いらしい。
果たしてそれは、『そういうのが有るはずだよ』といった予備知識があるゆえ見る幻覚かもしれない。
予備知識が無くても見るようであれば信頼性は高いけど、人の頭の中はわからないからね。
全言語はわからないが、少なくとも英語では三途の川に該当する単語はある。
熱意のある人は調べてみてもいいかもしれない。
ちなみに私も後から聞いた話ではだいぶ生死の境を彷徨ったらしいけど、それらしきものは見てない。
懐疑的に思ってたからだとすると、ひょっとすると天国なんかでも存在を信じ切った方がいいかもしれない。