<あらすじ>
アマルは粗末なベッドの上で意識を取り戻した。
テロ組織の構成員が取り囲み、何をしたか思い出せという。
アマルは現実に悲観して井戸に身を投げたことを思い出した。
テロリストの一人が信仰心が足りないアマルに性暴力を加えようと詰め寄ったとき、拒否しようとアマルがテロリストの顔面に掌をかざす。
テロリストの頭部が吹き飛び、それを見ていたテロリストがアマルが手を改めようと詰め寄るが、再びテロリストの頭部を吹き飛ばす。
残りのテロリストたちは銃を構えるがアマルは次々とテロリストたちの頭部を吹き飛ばす。
紛争地域らしきところに発生した暗雲はやがて世界各地に拡がる。


児玉ノゾミは病院のベッドの上で意識を取り戻した。
病室を出た時、買い出しに出たらしい母親と鉢合わせしてしまい、母親にボコボコに殴られる。
ノゾミは刑務所の独房のような病室に移される。
セラピーのサークルでは美容整形手術が失敗したチホミがホストに入れあげていた話をしているとき、ノゾミがサークルに参加する。
サークルには自分の意志と関係なく悪口が出てしまうアカリとその悪口に噴き出すサクラも参加していた。
ノゾミはドライヤーのコードを引っこ抜いて胸部でショートさせて自殺を図った過去を話した。
自殺を図った理由をサクラは聞いてきたが、理由を話さないノゾミにサクラは心無い言葉を投げつけて立ち去る。
ノゾミが病室に戻って悔しさで間仕切りに縋って泣いたとき、間仕切りに小さな穴を開けてしまう。
ノゾミは再び間仕切りに人差し指をあてて、吹き飛ばす能力が付加されたことを確認する。


満員のバスが橋に差し掛かった時、橋が崩壊してバスが落ちかかる。
空中に浮いたヒーロー的コスチュームのライトニングボルトとサンダーガールが現れ、謎の磁力を放出してバスを浮き上がらせる。
ライトニングボルトは街の平和と安全を守ると宣言して、二人は飛び去る。
市長は先代に引き続き平和と安全を守ってくれてるライトニングボルトに感謝状を贈る。


コンビニ店に二人組の覆面の強盗がナイフを持って押し入る。
ライトニングボルトが現れ、強盗に電撃を食らわせる。
物陰に隠れていた少年がそれを見て、自分もヒーローになれるか聞いてみるが、ライトニングボルトはヒーローになるには血筋が必要であり無理と答える。


ライトニングボルトは市長の車に乗り込み退去する。
市長は崩壊した橋が何者かの破壊工作とみて、ライトニングボルトの関与を依頼する。
崩壊した橋の現場検証に記者二人が忍び込み、手抜き工事の差額を市長が着服したことを確認する。
記者はライトニングボルトも市長の飼い犬だと指摘する。
その時、上空にライトニングボルトが現れ、記者たちに雷撃を食らわせる。
作業療法の時間、サクラはノゾミとアカリに脱走を囁く。
アカリは家に帰りたくないと泣き始め、サクラがアカリの袖をまくると多くのリストカット痕があった。
皆病室に戻り、アカリは便器が詰まったと噓をつきスタッフが便器を覗き込んだ時サクラは松葉づえでスタッフの後頭部を殴る。
サクラはノゾミとアカリを病室から出し(内側にはノブが無い)、それをチホミが病室から見ていた。
監視カメラで見ていたスタッフが三人の脱走に気づき、走って追うが三人は廊下を仕切る鉄格子の開錠に手間取って捕まりそうになる。
ノゾミは施錠部に指をあてがい吹き飛ばす。
チホミは噓の腹痛を訴える。
三人は洗濯室に逃げ込むがやがてスタッフが探しに来る。
アカリは手のひらに小さな炎を発火させ、カーテンに火をつける。
ボヤにスタッフが消火器を噴射し、その隙に三人は洗濯室を出る。
階段で別のスタッフと鉢合わせしてしまい、ごみ箱をぶつけて三人は屋上に逃げる。
チホミが追ってきており、三人は屋上の隅に追い詰められる。
サクラはノゾミとアカリにつかまって跳ぶよう命じる。
チホミが三人に襲い掛かり、三人は跳躍する。
チホミは落下して死亡し、三人はサクラの5cm浮く能力によって軟着陸?した。


反社会的勢力で構成される産廃業者は市長に裏金を送ることで有害物質を垂れ流しすることを黙認してもらっていたが、市長はライトニングボルトたちと手を組むことになり産廃業者と手を切ることを告げる。
産廃業者の事務所にライトニングボルトが乗り込み、電撃を放って全滅させる。
病室で延命のパイプだらけの先代(ライトニングボルトの父親)には膨大な維持費がかかり、費用を市長が面倒を見る交換条件としてライトニングボルトたち(サンダーガールはライトニングボルトの妹)は市長の走狗に甘んじていたのだ。


浜の埋め立てに反対する環境保護団体のリーダー?が徒歩で高架下に差し掛かった時、ライトニングボルトが現れ電撃で殺害する。
ライトニングボルトたちが飛行中、町の一角で煙が立つのを目撃する。
スーパーマーケットが炎上しており『EVOL』とスプレーで書置きがあり、ライトニングボルトは巨悪の存在を予感して武者震いする。
ノゾミ・サクラ・アカリの三人は襲撃されたスーパーマーケットに入り、食べられそうなものを物色する。
その時、自警団がスーパーマーケットに入ってくる。
三人は自警団に捕らえられ、自警団の容赦ない暴力と暴言にノゾミの怒りは爆発した。
特殊警棒で首を抑えられたノゾミは押さえつけた男の首に人差し指をあてがい負傷させる。
自警団たちは慌てふためいて退散する。
ノゾミは差別され見下される理不尽に破壊衝動が湧き上がる。
LPガスを積んだトラックの運転手が立ちションで車を離れたところを、三人は車に乗り込み奪う。
サクラが運転してスーパーマーケットに突っ込ませる。
ノゾミがタンクに穴をあけ、アカリが遠間から火をつけた本を投げ込み、爆発を引き起こす。
スーパーマーケットは派手に炎上し、サクラ(経営者の父親が嫌がらせを苦に自殺)が高笑いする。
三人はダークヒーローと化してこの世の全てを破壊しつくす決意を固める。


<感想>
読んだことは無いけどアメコミ調。
髪型の書き分けから推測するとライトニングボルトに憧れる少年は幼い頃のノゾミであり、時間軸は前後するがEVOLの書置きを残したのはノゾミである。