<あらすじ>
MI6が何者かに襲撃を受け、ジェームス・ボンドは現場に踏み込むが既に襲撃を受けた後でノートパソコンのHDDが物理的に取り去られていた。
ボンドがM(ボンドの上司)に連絡したところ、テロ組織に潜入したエージェントのリストが奪われたようで、その存在自体危険視されるものらしい。
ボンドは実行犯パトリスを追って女性エージェントであるイヴの運転する自動車に乗り込む。
カーチェイス→バイクチェイス→列車の屋根とボンドはパトリスを追っていく。
イヴは自動車で列車を追っていたが、途中で道が無くなり、列車がトンネルに入ってしまいそうなので先回りして狙撃することにした。
しかしボンドとパトリスはもみ合っていて照準が定まらない。
Mから撃つよう指令があり発砲するがボンドにあたってボンドは川に落下してしまう。


ボンドは死亡したとされ、Mは情報国防委員会のマロリーから引退を勧められる。
Mとマロリーが乗用車に乗り込んでMI6本部に向かっているとMI6本部は爆破テロにあい、Mのパソコンはハッキングされて警告のメッセージが出る。
ボンドが行方を断っていたあいだ酒におぼれ、各パラメータは著しく低下していた。
MI6本部は地下に場所を移し、MI6に出てきたボンドは現場復帰を目指してトレーニングを始める。
リストの行方を追って上海に行きパトリスを追跡したボンドは向かいのビルから狙撃する現場に踏み込み、ボンドとパトリスは取っ組み合うがボンドはパトリスを落下させてしまう。
パトリスの所持品にマカオのカジノチップ?があり、ボンドはマカオのカジノに潜入する。


Mは公聴会に呼び出されMI6の存在価値について説明を求められる。


ボンドはカジノでセヴリンという女性に会い、ボスの詮索をする。
ボンドはカジノを取り仕切る男たちと大立ち回りを演じ、セヴリンにボスと会わせてもらうようにする。
ボンドとセヴリンは船で廃墟となった狐島に向かう。
シルヴァ(セヴリンのボス)がデマを流し、もぬけの殻になったところを支配したという。
ボンドはシルヴァに捕らわれ、シルヴァは元MI6のエージェントだったと明かす。
シルヴァはMに裏切られ、復讐心を逞しくしていた。
危険な男を引き入れたセヴリンが拘束されて立たされ、頭に酒の入ったグラスを載せられボンドの射撃の腕の名誉回復を唆す。
ウィリアム・テルに模した射撃はボンドが大きく外し、その後シルヴァが躊躇なくセヴリンを射殺してシルヴァは勝ち誇る。
ボンドは隙を見てシルヴァの配下を殲滅し、シルヴァを捕獲しようとMI6のヘリコプターが数機空を舞う。
ボンドは発信機をONにして行く先を伝えていたのだ。


シルヴァはMI6によって拘禁され、Mが面会するがシルヴァの恨み節を聞かされMは立ち去る。
シルヴァのパソコンが解析にかけられるが仕組まれていたプログラムが発動してMI6のロックを解除してしまう。
ボンドはシルヴァの脱走を気づくがすでにもぬけの殻でありシルヴァはさらに地下から脱走した後だった。
シルヴァは手下から受け取った警官の服装を身にまとい、人流に紛れてボンドの追跡を躱す。
ボンドは地下鉄の行き先から公聴会の行われているウェストミンスターだと推理し、Mを狙って向かっていると気付く。
公聴会にシルヴァ一味が乱入し、激しい銃撃戦でMを庇ってマロリーが負傷したがシルヴァ一味は退散する。


ボンドはMを自動車に乗せて生家のあるスカイフォールの地に移す。
シルヴァをおびき出すつもりだった。
生家では古くからいるキンケイドと共にトラップを仕掛けることに精を出す。
キンケイドはMに宗教改革時代に作られた地下の抜け道を披露する。
やがてシルヴァの手下たちが襲いに来たが、撃退する。
しかし銃撃戦でMは負傷してしまった。
今度はシルヴァがヘリコプターで乗り込んできて、Mとキンケイドは抜け道を通って礼拝場に着く。
二人を追うシルヴァを更にボンドが追うが、シルヴァの手下と格闘になってしまう。
格闘中、湖に落ちたがボンドは締め技を繰り出して相手の息を尽きさせる。
礼拝場ではキンケイドが銃によってシルヴァに制圧され、Mは無理心中を迫られていた。
シルヴァは突如苦悶の表情をして振り向く。
ボンドが投げたナイフ?がシルヴァの背に突き立っていた。
しかしMは負傷した傷がもとで息を引き取る。
マロリーはMを襲名?し、後任となる。

 


<感想>
一貫したテーマは世代交代ということでしょうね。
勤めていた時に読んだ、あまり高齢でも無いけど若くもない、然るべき立場の人の文章が頭を離れない。
『時間は容赦なく過ぎ去る』
その時自分は若かったのでピンとこなかったが、今となってはことあるごとに思い出す。
容姿的にもどこに出ても恥をかかない感じだったので、さぞかし若い時はチヤホヤされていたろうと想像するが、だからこそ時間の経過という非情さに恨めしいものがあったのかも。