<あらすじ>
不眠に悩む青年ジャック(家具のセールスを生業としている)は出張中飛行機の隣席になったタイラーという男と知り合う。
破天荒を絵に描いたようなタイラーと殴り合い、次第に愛好家?が集い、夜な夜な互いに拳を交わしあうようになる。
やがてファイトクラブを取り仕切るタイラーは構成員を使って爆発物を大量に製造するようになる。
タイラーは失踪してしまい、行方を追うジャックはタイラーが自分の願望を満足させるための自身の別人格であることに気付く。
ジャックは警察署に出頭して爆破テロの計画を告白するが、警察官たちはファイトクラブの構成員であり、秘密をばらしたとして追われるようになってしまう。
頭の中から生み出されたタイラーを消すためジャックは拳銃で頭部を撃ち抜くが、ビルが次々と爆破される。
<感想>
なんとなく『ジキル博士とハイド氏』を思い出す。
ひょっとしたら着想のヒントはそれかも?
想像ですが不眠の原因はある種の焦りからくるのかもしれない。
作中でも言及があったかも知れないが人生は有限であり、どんな原因で次の瞬間には死んでいなくなるかも知れないというのに、自分を殺して退屈な毎日を消化してる場合かと。
思えばせっせと貯金に励む日本人の国民性は『突然死ぬことなどない』といった所謂平和ボケした意識からかもしれない。
『いつか本気出したら・・』みたいなヌルいセリフが出るのもこういった意識があるからかも。
経済的な事だけでなく『物心ついた時から全力ださないとこの世に爪痕残せないかもしれないよ』と教えたほうが良いかも。