<あらすじ>
ドルーシは引き倒され、魔獣たちに襲い掛かられる。
ミランジョは冥府の門に何者かが侵入した気配を感じ、アピスに地下への移動を促す。
しかしアピスはかつての仲間を見捨てるのも心苦しく、移動しなかった。
ミランジョはボッスの願望を叶えるため、ヒリングをはじめ犠牲をいとわないことをアピスに明かす。


ミランジョは生前のボッスに生き永らえるため子供を作るように勧める。
しかし巨人族の女は一人しか子供を作れず、ボッスは滅びゆく運命を覚悟していた。
ミランジョは新しい王妃(ヒリング)を迎え入れたが、ヒリングは魔法の鏡に禍々しい気配を感じ遠ざけた。
ミランジョはアピスを説き伏せ、共に地下に向かう。


ドルーシは左足首を魔獣に食いちぎられ、激痛に顔をゆがめる。
城に駆け付けたボッジ一行は剣から血を滴らせるオウケンに遭遇する。
冥府騎士団の隊長はデスパーから手を出さないよう忠告されていたが、剣を振り回すオウケンを見て討伐を宣言する。
ドルーシは却って体の拘束がなくなると言って魔獣たちに打撃を与える。
しかしドルーシは次第に魔獣たちによって負傷し、それを見ていたヒリングはボッスへの救援を叫ぶ。
叫びを感じ取ったボッスは捕縛されていた縄を引きちぎり牢屋の檻もひん曲げて脱獄できる態勢になるが自ら牢屋に戻り座り込む。
地中から巨大化したミツマタが現れ、魔獣の一匹を丸のみにして魔獣たちを怯ませる。
残りの魔獣たちをミツマタは尻尾で薙ぎ払い魔獣たちを壁に叩きつける。
ヒリングはポーションを飲みながら瀕死のドルーシを全力で治癒する。
ヒリングたちをギガンのハンマーが襲い掛かるがミツマタがヒリングたちを移動させる。
ミツマタはギガンに襲い掛かるがギガンはミツマタを地面に叩きつける。
ギガンがヒリングに襲い掛かろうとしたとき、ギガンは崩れ落ちて倒れる。
負傷したミツマタにボッジが心配そうに駆け寄る。
カゲはヒリングの手を引いてミツマタを治癒させようとするが、ポーションが尽きて治癒できないという。
カゲは瓶入りのポーションを多数吐き出した。
金になりそうなので城からかすめ取っていたのだ。
ヒリングはポーションを飲み倒して全力でミツマタを治癒する。
ギガンは意識を取り戻し、ヒリングたちにハンマーを振り落とす。


デスパーはボッジにダイヤモンドの塊を手渡し、砕けるようにならないといけない、と言った。
デスパーはダイヤモンドの塊をまじまじと見たかと思うと床に転がし割れた。
デスパーが言うには分子間同士の結合が弱い個所に衝撃を与えれば砕くことが可能とか。(本当?)
デスパーはボッジの手を取り、見極める感覚を伝える。


ボッジは振り下ろされたハンマーを剣で突いて粉々に砕く。
ボッジが刺突しそうな構えをしたのを見てギガンは慄く。
ギガンは飛び退ったが刺突が直撃したらしく再び気絶する。


たぶん過去の回想・・
城内で火事が起こり皆はタライで水をかけるが、ボッジはマグカップみたいな小さい器でせっせと水をかける。
ダイダは大きなタライで水をかけ、目障りと思ったかボッジを引き倒す。
建物の上に多量の水がかけられ、建物は鎮火した。
ボッス王が巨大なタライで水をかけたのだ。


小さい器を持ってシュンとするボッジの寂しげな横顔を思い出し、今ギガンを沈めるボッジの横顔を見てヒリングは涙を浮かべる。
カゲはロープを吐き出し、倒れているギガンをぐるぐる巻きにする。
ミツマタは元気になりボッジは感涙し、ヒリングとの再会を喜ぶ。
ヒリングはカゲの存在を問いただし、カゲは『友達だ』と言った。
しかしヒリングは対等の立場というものが理解できずカゲに忠誠を誓うよう命じた。
カゲは頭にきて思わず『バカたれ』と言ってしまい、ヒリングは怒って捕縛させようとする。
ミツマタがとりなし、カゲが怪しい者でなく却って恩人であることを説明する。
ヒリングはカゲに謝罪しカゲのほうも疑われて当然だ、と言って手を取り合って仲直りする。
ボッジは魔獣たちが瀕死であることを心配していたが、ヒリングが治癒を行った。
魔獣たちは立ち上がり人懐っこいしぐさを見せる。
どうやらミランジョの『魅了』によって操られていたようだった。
ギガンが再び意識を取り戻しロープを引きちぎる。
ギガンはボッジに近寄り、膝を屈して服従の意思を示す。
ボッジたちは魔獣たちを冥府に帰すため地下に向かう。


冥府の門へ向かうドーマスとホクロは、通路の門をふさぐ地下の番人に遭遇する。
侵略行為の報復として冥府騎士団が押しかけて来たのだ。
ドーマスは冥府騎士団を食い止めるため戦うことを決意する。
ドーマスは階段の踊り場に陣取り、囲まれないようにした。
冥府騎士団がドーマスに襲い掛かるが、歯が立たない。
冥府騎士団の中から大剣を振るうツブカデが進み出る。
双方立ち会った後、ドーマスはツブカデの後頭部を峰打ちして気絶させる。
ドーマスはしばらく冥府騎士団と戦っていたが、陰で見ていたホクロの喉元に短剣を突き付けられる。
短剣はデスハーの手下が突き付けており、やがてデスハーが王の威厳を放ちながら現れる。

 


<感想>
あっさりボッジ登場^^;
素人風情が言っちゃ悪いけど戦闘シーンが致命的に弱い感じ。
例えばハンマーを振りかぶったギガンがゆっくり崩れ落ちて向こう側に刺突のポーズをするボッジが現れるとか・・
色々言いたいこともあるけど、もう手遅れかな?
戦闘シーンが得意でないのは作者の性格によるかもしれない。
だいぶ前にボッジの特訓の時、岩石を両断したシーンが有ったと思うが、ハンマーを砕く事の説得力を持たせる前振りだったんですね。
自分はヒマだから覚えてるけど普通は覚えてないんじゃないかなあ。