<あらすじ>
鳥栖哲雄(47、おもちゃメーカーの営業職)はスマホで二か月前に家出した一人娘に顔を合わせる約束を取り付ける。
ファミレスで零花(一人娘)がマスクとサングラス姿で入店してくる。
哲雄がマスクとサングラスを外すように言うと零花の顔に殴られたような痣が現れた。
零花は気分を害しファミレスを出る。
ファミレスを出た哲雄は、ガラの悪そうな一団が話している会話で『レイカ』というワードに反応して、話をしていた青年を尾行する。
青年はいかがわしい店が雑然と入ったビルに入り、構成員?から哲雄は引きずり込まれ暴力を加えられたうえ全裸写真を撮られ口止めを脅迫される。


哲雄は零花の住んでいるマンションに入り、同居者の存在を確認したらどう見ても同居者がいると思われた。
その時、先日の青年が入って来て哲雄は思わずクローゼットに隠れた。
青年がスマホで話す内容から、哲雄の義父の資産目当てで零花に近づき、しかも過去女性を二名殴り殺したヤバい奴とわかる。
哲雄の妻が零花の部屋に入ると・・ 狼狽する哲雄の前に死体が転がっていた。


8分前・・
哲雄は麻取延人(先ほどの青年)を不意打ちで殺害することを決心する。
零花の置き忘れたスマホから延人に『零花からのプレゼントがクローゼットの中にある』とウソをつく。
クローゼットの扉を延人が開けた途端、哲雄が飛び出て延人の股間を握りしめる。
苦痛でうずくまる延人の背後から哲雄は電気炊飯器で延人の頭部を何度も殴打する。


哲雄はの妻が入ってくる時に戻る・・
哲雄は延人が反社会的グループの構成員であることから妻と零花への報復を危惧し、それを口にする。
哲雄の妻は死体の処分を唆す。
零花が帰ってきて、哲雄は身の危険を伝えて一週間実家に帰るよう説得する。
窪?(窪田とかかも、反社の幹部?)はマンションの出入りを見張っており、その手下の恭一に命じてマンションに侵入させる。
恭一が死体を隠してあった浴室に来た時、浴室に居た哲雄は委託された清掃業者のふりをして危機を逃れた。
哲雄は趣味でミステリー小説を作っており、死体の処分方法について色々思索する。
哲雄は妻に断熱材になる備品を買ってきてもらい、死体を肉と骨に分離しやすくするため浴室で煮ることにした。
麻取義辰(延人の父親、反社グループのトップ)は窪に息子を探し出すプレッシャーを与える。
バラした死体はスーツケースに納まり、スーツケースを引いて哲雄は実家に戻り、それを恭一が見ていた。
死体の肉はほとんど刻んで水洗トイレに流したが、残りの肉の処分に哲雄は苦慮する。
自宅から見える場所にずっと見慣れない車が止まっており、哲雄は見張られていると察する。
哲雄は車を出し、見慣れない車が尾行するかどうかを妻に見てもらう。
哲雄は死体を山に埋めるためスコップを買いにホームセンターに寄る。
その隙に反社の構成員が車に入れていたスーツケースを開けて確認するが、中身は着替え類だった。
スーツケースには開けられた跡があり、哲雄はスマホで妻に確認すると例の車は動いていなかったことを確認する。
哲雄は家族全員が疑われていることに暗澹たる気持ちになる。
哲雄は植木鉢と土とバクテリアをホームセンターで買い足して自宅で死体を処分することを決心する。
カムフラージュとして置いてあった大根の種を見て零花は庭の土地を利用することを提案する。
拒否しにくい雰囲気に家屋三人揃って庭に出る。
恭一は引き続き車から監視していたが家族三人が出払ったのを見計らって鳥栖宅に侵入する。
時間稼ぎのため囮のアンケート調査員を反社側は差し向けるが哲雄は心配になって植木鉢のある部屋に戻り恭一は咄嗟にクローゼットに潜んだ。
恭一は娘の部屋に盗聴器を仕掛けて退散する。
哲雄は分電タップに擬した盗聴器を発見し、家中を調べることにする。
哲雄夫婦は、零花のストーカーを警戒し見慣れない車のことを警察に通報して盗聴器を回収するシナリオを会話し、わざと盗聴させた。
哲雄は死体の処分にかかり、妻から手伝う旨の申し出を受けて哲雄は感涙する。
恭一は盗聴器での会話が嘘ではないかと疑う。

 


<感想>
女の子の父親というのも大変だあ。
・・と何故か他人事^^;
実際するかどうかは別にして死体の処理について考えなくもない。
いざという時があるかも知れないしね。
ちなみに作中の方法では外部に空気が出て足がつかないであろうか?
大抵の浴室には換気扇があって起動しなくても外部に空気がつながってると思うけど。
骨を山に捨てに行くとしても結構リスキーな気がするなあ。