明治中期、太田豊太郎(主人公、以降豊太郎)は東京帝国大学法学部を首席で卒業した。
数週間後、豊太郎は親友と共に日本をたってドイツに向かった。
豊太郎は独駐在公使の付き添いで劇場に行き、踊り子のエリスを見た。
ドイツの講義に出席した豊太郎は日本の学問が遅れていることを痛感する。
飲みの座での帰路、豊太郎は強盗に会うが、それはエリスであった。
経済面での窮状を訴えるエリスに、豊太郎は首席で卒業した証の懐中時計を与える。
エリスはお返しをしたいと家に誘い、その席でエリスの母親から勉強を教えてあげるよう約束させられる。
その後エリスは度々豊太郎の部屋に訪れ、豊太郎は何事にも全力であたる彼女に恋心を抱く。
度々エリスからの招待で劇場に招かれたことが公使の怒りを買い、豊太郎は帰国命令を言い渡される。
豊太郎は親友から就職口をもらい、豊太郎に日本での出世の道が開くように尽力すべく、親友が帰国の途に就いた。
責任を感じて離れようとするエリスに、豊太郎は背後から抱きついて心情を吐露する。
豊太郎は国費留学生の身分を捨て、エリスの家に転がり込んだ。
数年後、ドイツに来た親友の引き合わせで豊太郎は天方大臣から翻訳の仕事を請け負う。
豊太郎は天方大臣のロシア視察(1ヶ月ぐらい)にも同行し、ますます評価を高めていった。
ロシア視察から帰った豊太郎に、親友は日本への帰国を促す。
エリスは豊太郎の間との子ができた事を告げた。
いとしさが募りエリスを抱きしめる豊太郎は母親の幻影を見る。
親友は『異国の地で出世の道が途絶えた以上、養っていくのは至難であるというのが現実』と豊太郎を説得しようとする。
そこに豊太郎の母親の訃報が入り、親友から『息子のことはくれぐれも頼む』と依頼されていたことを明かした。
豊太郎は、エリスと子供のことを親友に託し、日本への帰国を決心する。
豊太郎は、エリスへの謝罪の言葉をつぶやきながら雪の中を何時間も歩き、肺炎を起こして寝込んでしまった。
駆けつけたエリスは豊太郎の親友から豊太郎が帰国の予定であると知らされる。
豊太郎の親友は現金を差し出し、エリスに部屋を出るよう命じた。
三日後に目覚めた豊太郎はエリスのもとに駆けつける。
しかしエリスはショックで精神が崩壊し、豊太郎のことがわからなくなっていた。
泣いて抱きすがる豊太郎を見てエリスもまた泣いた。
一週間後、敷かれたレールに乗るだけの人生を悔いながら豊太郎は帰国の途に就いた。
数ヶ月後、エリスは出産し赤ちゃんに豊太郎の面影を見る。
テレビドラマをリアルタイムで見たときはあまりピンとこなかったなあ。
今YouTubeでテーマ曲の『たそがれマイラブ』(大橋純子)とか聞くと、歌詞の内容は『舞姫』のストーリーをベースにしてるんですね。
今テレビドラマを見たら、曲ともシンクロしてさぞかしシビれるんだろうなあ。6HITぐらい(?^^;)
これからシビれるようなコンテンツが出てくるかというと、難しいような気がする。
『皆をシビれさせるようなコンテンツを作ってやる!』といった意欲は『自分が他人より優れている事の証明』がその原動力と思う。歌でも映画でもいいけど。
どこもかしこも人手不足では、そういった意欲が湧きにくいんじゃないかな。
就活生なんかは『既に売り手市場ではない』と覚悟を決めているそうだ。ひょっとしてこのコロナ禍を奇貨として何かを生み出すきっかけになるかもね。
巷間では『鬼滅の刃』が流行ってるとか。話題になったときにアマプラでさわりだけ見たけど、『大正時代にあの髪の色や耳飾り?とかあり得るわけないだろ!』と違和感ありまくりであまり見てない。たぶんだけどウケた理由は『他にシビれるようなコンテンツが無いから』では?
もっと言うと『既存のコンテンツが余りにしょうもないから』その反動と思う。大ヒットしたのはシビれるようなコンテンツを渇望してる事の裏返しではないか?
インスタでもtiktokでもいいけど、見る気がしないのはシビれるようなコンテンツが無さそうだから。
有ったとしたらぜひ教えて。自分の偏見を反省するよ。
自慢の息子だったんだろう。日の当たる道を歩いて欲しかったろう。母親というのは子供が安定した生活が送れるようにしたいという本能があるかもね。
ただ、母親になったこともないし一度死んだような身から言わせてもらえば『夢を追って野垂れ死んだっていいじゃないか、安定した生活を得たからってそれが一体何だってんだ』。