年始から不調がつづき、文章を書く元気がありませんでした。ようやく落ち着いてきたので、

今年の辰年にちなみ、ドラゴン(飛竜)の物語をご紹介。

 

 

ハードカバーもあります

 

 

 

この作品、コミカライズになれば、あらゆる層に刺さりそう。

 

もし、空軍を飛行機ではなくドラゴンで運用したらー

こんなストーリー。

 

ハードカバー版7巻の終わりにはBLも発生し、イケメン主人公の目が泳いでいます(笑)

その主人公はイギリス貴族の次男坊で海軍に所属するエリート佐官。戦艦の艦長を勤めておりましたが、拿捕したフランス戦艦に羽化直前の大きな卵が積載されていたことから運命が変わり、空軍へ移籍することになりました。

このように責任感と正義感が強く紳士的でもあり、独身の彼は生まれながらに言語能力の高い幼竜を育て、パートナーシップを築いていきます。平たく言えば、子守から始まった物語。パパであり、親友であり、生涯のパートナーでもあるひとりのヤンエグと、絶滅危惧種として希少価値の高い可愛らしくも勇猛なドラゴンが、世界各地に派遣され巻き起こすアドベンチャーストーリー。

海軍と連携プレイが多くドラゴン専用の輸送艦もあり、戦況が細かく描写されていてミリオタにもウケそう。

 

大人から子供まて楽しめる作品は、

アメリカで映画の版権がすでに売約済み???

アメリカで初巻が発売された当時、エンタメ界の重鎮を多数虜にしたそう。だからコミカライズは無理なんでしょうか。

全9巻ー現在、日本語版はハードカバーで7巻まで発売されていおり、今年は8巻の発行が予定されています。

個々の巻のストーリーについては、リンク先をご覧ください。地球何周分に相当するだろう、ヨーロッパを起点にアジアやアフリカ内陸部へも行きます。先進国の資材が届かぬ大陸内部でロビンソン・クルーソーのような風貌になったり、コロシアムの観客席をドラゴンが埋め尽くしたり、金糸銀糸で刺繍の施されたきらびやかな軍服を雌ドラゴンから贈られる士官など、圧倒されるシーンが多数あります。

青年ローレンスを慕うドラゴンのテメレアは独占欲が強く嫉妬して拗ねるシーンもあり、ヒカリモノ好きなドラゴンたちの物欲に呆れる軍属紳士たちの愛情深さが全物語の根底を流れています。また、様々な特技を戦力として戦場を駆け抜けるドラゴンたちのチームワークと勇猛果敢さや、勝つためには手段を選ばない戦争心理にも言及しています。

 

時代背景を気にしなければストーリーの流れ自体はウルトラマンなどのようなヒーロー物語になり、チームプレーの意義や人と動物の信頼関係を育てる側面は子供にも興味深く、絵や動画によって会話主体の構成が見やすそう。イラストのない書籍ながら親が読み聞かせれば、小学生くらいから楽しめます。

男子中高生のいるお宅なら親子で作品を共有して、会話のきっかけができるかもしれず。コミカライズには及ばないだろうけど(笑)昨今はそれほどコミック人気の高さを感じています。

また、お嬢さん方にはデリカシーのある男性、紳士的な振るまいとはどのような行いや研究していただきたい。

 

ところで、お手元にある年賀状に描かれるドラゴンと、この作品に登場するドラゴンは姿形が違います。どちらも滑空しますけど、まったく別の生き物かと思うほど生態に違いがありながら、どちらも『ドラゴン』と表記します。年賀状にテメレアを描いても、意図が伝わりそうになくて。

おおむね欧米ファンタジーには飛竜の姿で、

中華ファンタジーには龍の姿で描かれることが多く、

現在も私は二種類のドラゴン物語を読んでいます。

『龍』の方はどの作品も個性の違いが少ないように思う。アニメ『日本昔ばなし』のオープニングに登場していた頃から、さほど変わらない感じがしませんか。対して『飛竜』の方は作品ごとの違いが大きい印象。恐竜から進化してるからかしらん。