アバラ日記。 -78ページ目

イヤな雨。


何となく生きてはいても

いろいろ悲しい気分でも

アタマを動かさなければ

こう見えても頭脳労働者

強制的エネルギー補給で

やっつけでパン食べても

なんだか味がしなくてさ

まいったなーと嘆いても

寒いし雨だしとりあえず

ここには居られないから

仕事でもして紛らわすか

おれも偉くなったもんだ

今日はなんも歌えません


若者の温度。

背中の方では団体さんの
賑やかで楽しげな宴の声
年頃で二十代前半かしら
途切れない会話と笑い声

少し前までは若者たちの
すべてが嫌いだったのに
不思議と今は背中の方が
温かいとさえ感じるんだ

不思議だなぁと思いつつ
あたしだって少しくらい
年月を重ねたんだなぁと
たまには思い出をつまむ

こんなのも悪くはないな
「悪くはない」というのが
あらゆる意味で丁度良い
落胆が身に沁みる年頃さ

若者の歓喜を背に浴びて
泡盛舐めるのも幸せだな
思えばほんの少しだけど
遠くに来たと笑ってみる

あたしが初めて通った店
小さなジジイの小さな店
その頃はまだ十八だった
それから間もなく二十年

酒の呑方と酒場のモラル
教えてくれたあの人々の
歳を追い越してしまった
大人は何処へ行ったのか

ポケットには現実と未来
絶望と希望と小さな野望
緩やかな穏やかな春先の
長雨と愛とメルトダウン

アチョー

誰も知らない。

お気に入りのライダース

真白なドクターマーチン

風を切り歩くおれの耳へ

突き刺さるイヤホンから

今日も流れている音楽が

まさか「まっさん」だと

誰の知る由もないだろう

「親父の一番長い日」で

実はウルウルしてるとは

誰の知る由もないだろう