調停を申し立てたその頃は娘の摂食障害はピークで、毎日泣き叫び、暴れて、怪我をさせないように止めるのもやっとでした。

そんな時、娘の手首に傷を見つけたのです。慌てた私は娘と話をし、もうしないと約束をさせました。

ですがその晩に彼女はまた手首に傷をつけたのです。

そしてどうしたら良いか分からなくなった私は、考えて、考えて、心の苦しみは理解してあげられないのかもしれない、でも身体の痛みなら理解してあげられると思い私も同じ事をしました。

すると娘は慌てて、泣き叫び、暴れました。でもそれ以降、彼女の手首に傷がつく事はなくなりました。

私が同じ事をして良かったとは言えません。ただその時に私の覚悟が彼女に伝わったように思います。

何故なら、その頃から彼女が過去に辛かった事、現在の辛い事を言葉にするようになったのです。