ネタバレなしです。
相葉くんのいつも通りの誠実なお芝居。
相葉くんの丁寧な演技、
はちゃめちゃな(いい意味)ホラー映画をなんだか良心的なハートウォーミングな映画に見せてしまうパワーはある意味すごい。
一生懸命な相葉くんなんですよね、
淳一さんって役も。
私は実は一生懸命な相葉くん(役柄)はあまり好みではないのだけど、それ森ではもどかしさとか思い通りにいかないこととかを伝える役割をドンピシャで果たしていましたね。
敵役でした。
剣心くん、
複雑な思いを抱える少年役にピッタリでした。
無言の一也くんの表情、どれもすごく好き。たぶん剣心くんが意図した以上にこちらに伝わるものは大きかったかも。
顔立ちが「ものいう」役者さん。
なんだか楽しみです。
穂香ちゃんはかわいい。もう相葉くんとの関係で好きになってしまってるからぜんぶよく見えてしまう。でも贔屓目なしにも若くても重みのある役者さんで貴重な存在ですよねー
大きな眼の演技はさすがでした。
大きな眼の演技と言えば、小日向さんの子供時代の子のびっくり顔もすごかった。漫画みたいだった![]()
江口のりこさんは江口のりこさん。
相葉くんのことを好いてくれてるいい性格の女優さんとしか見れない。
夫婦には見えなかったかなー姉弟って感じ。
身長調べたら170cm、相葉くんとあまり身長差を感じなかった…
相葉くん、猫背気味だからね。
脇役の皆さんも豪華でした。
ニノの狂気?のお芝居を引き出した酒向さんはさすがでした。どうしていつもあーなるの?!と個人的に一番受けました![]()
そして“それ”、
それはそれは怖いのだけど、
怖くなーい!!
だって要所要所で笑わせてくれる。
ビジュアルはほんとにザ◦ホラー。
でも怖くなーい!!
“それ”の正体はわりとすぐにわかるし、
とにかく
心霊系の怖さではないので(←ネタバレ)
『怖いから観に行かない選択』はもったいないしかないと私は思います。
そもそもまだそんな怖がりファンはいるのだろうか…。
親子関係とか夫婦関係とか子供達の物語とかそのあたりも見どころなのだろうけど、
そして相葉くんはじめ役者さんは大真面目だけど(当たり前)、
ホラーだから、目的はホラーだから、
少しそこら辺の描写は手抜きな印象。
ストーリーとか台詞が。
なのでふんふんって感じで私にはあまり刺さりませんでした。
ちなみに一緒に行った友人には刺さったらしく涙した場面が何回かあった、と。
私には残念ながらその辺りの感受性が欠けていました![]()
意外にも刺さったのが、
クライマックスになってからの臨場感。
ほんとうになんだか本能的にはまってしまいました。
何回観ても興奮する!!
相葉くん目的でなくなってしまうのだけれど何回でも観れる。
突っ込みどころ満載なのに、いや、だからからこそかな、何回でも笑って興奮して楽しめる![]()
映像と音響の相乗効果、ほんとにすごいです。
自分のそれ森はまりポイントがそこだったことに我ながらびっくりです。
そも、たぶん、
それ森という映画の成り立ちは、
エンドロールにあって、
いろいろと昭和レトロ感漂う映画ではあるのだけれど、
それを陳腐という人がいるとしたらエンドロールの映像にかき立てられる想像力がないってことで…![]()
むしろこの映画はエンドロールの映像から始まっているんですよね。
あのエンドロールから相葉くんの日常の場面に逆再生していくと、本当に自分もそこにいて“それ”に出会う気がしてしまう。
そのスケールというか空気感を演出するって、
すごいなと思う。
あと、
ネトフリで事故物件を観た時もずいぶんとすっとこどっこい(死語)だとおもったのだけれど、それ森ではなんとそこをもっと突き詰めたらしい。
監督としてはいわゆる心霊系のJホラーを変えたい意向があったというインタビュー記事を見て、はぁなるほどと拍手喝采でした。
でもいずれにしろ一回の鑑賞でそこまで思いを馳せて見抜くことは余程の映画好きでないと無理なのかもですね。
結構難しい映画なんですよね。深読みすると。
作り手の立場でみると納得できて感心してしまうのだけれど、観客が批評するとなると浅くなる。
楽しむことはできても批評は難しい。
楽しんだことさえ否定したくなる?
そんな気がします。
私も相葉くんがらみでなく
事前情報なく観たら
キャアキャア楽しんでも
なんじゃこりゃで終わってしまうかもと思う。
最後の校庭【←追記】のシーンなんてわけがわからない。
あんなことの後に…![]()
ギャグか真面目か、考えるな、か?
インタビューの中で監督は
それでいい、と![]()
考えるな、ってことですね。
そんなわけで
とりあえずネタバレなしのザッパ感想でした。
とにかく私はまだまだ観に行きます!!
アトラクションホラー最高![]()