◆死者1万人。被災者は約1,130万人に上る
11月8日にフィリピン中部を襲った今年最大級の台風30号。
その後、被害を受けた地域は日を追うごとに深刻さを増し、
まるで東日本大震災の被災地を想起させる悲惨な光景が広がっている。
今回の台風30号は日本列島を全て覆うほどの大きさで、
テレビでは最大瞬間風速90m/sと放送しているが、
実際には105m/sと予想を上回る威力だったようだ。
恐らく立っていることすら困難を極め、
避難するにもできなかった状態だったに違いないだろう。
上の画像は、3日後の状況を写したもので
通信網と道路が寸断され、救援活動は思うように進んでいない。
被災地では食糧などを求めた略奪も横行している。
米CNNテレビは、
「まるで津波のように町が根こそぎ持っていかれている」
と現地の惨状を伝えた。
暴風雨と高潮が沿岸部の入り江に点在する集落を襲い、
家ごと海に引き込まれ流された住民も多い。
台風が通過した場所の建造物は7~8割が壊滅状態のようだ。
日本政府は、
国際緊急援助隊の医療チームを現地に送るとともに、
1000万ドル(約10億円)の緊急無償資金協力を決めた。
自衛隊の派遣、先遣隊50人がまず現地入りし医療支援などにあたる。
東日本大震災の際、
日本はフィリピンを含む各国から多大な支援を受けた。
国際的な災害支援は日本の責務と言えるだろう。
あれから10日。
写真の男の子はご飯を食べれているだろうか。
犠牲者のご冥福と復興を心よりお見舞い申し上げます。
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・産経ニュース
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(ライター:バナックマ)