第83回 巨人ー阪神論  | 万雄のブログ~株式会社万雄~

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巨人‐阪神論 (角川oneテーマ21)/江川 卓
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読む前からこの本面白いだろうな~と思って読んだらやっぱり面白くて一気読みしてしまいました。

江川も掛布も全く野球に興味が無い人でも絶対に名前と顔くらいは知っている80年代の
巨人のエースと阪神の主砲なのですが・・・現役だった頃は二人でまともに話した事は
無かったそうです。 (そりゃそうか・・・・)

引退してからライバルだった二人が色々と深く話をするようになったそうですが
互いの事から、王、長嶋、村山、江夏等の巨人、阪神のOBの事、球団の事、現在の
プレーヤー達の事等々・・・・色々述べ合っていますがなかなか奥深い内容テンコ盛りです。
巨人ファン、阪神ファンはモチロン、全ての野球ファンは必読!でしょう。

一番興味深かった話・・・・江川は掛布への一球目に必ずカーブを投げる。 そして掛布は
必ず見送る。 それは決めた訳でもなく暗黙の取り決めだったそうです。
掛布曰く、「野球は個人競技ではないけれど江川VS掛布の真剣勝負を楽しみにしている
ファンが多勢いる。 一球目でポォ~ンと打って内野ゴロでもホームランでもファンは
納得しない。」という理由です。 そして勝負球には江川は必ずインハイ(内角高め)の
ストレート、掛布は当てにはいかずフルスイング! 二人でかつての長嶋VS村山、
王VS江夏の一対一の真剣勝負を引き継ぐ意識を共に持ち合っていた事を
引退してから確認し合ったそうです。 いや、美しきかな。

その伝統は野茂VS清原!に受け継がれ・・・・ここ最近は「ゲームの勝ち負けとは別の、
投手と打者の真剣勝負が無くなり、その素晴らしさと必要性を二人は訴えているのです。