当たり前と言えば当たり前の話。このゲームはアメリカ＝海外産ですからね……

推奨言語は”English”

これからこのゲームを始める人へ。

使用言語は”English”にすることを強く、強く推奨します。

主な理由は以下の３つ。

①D2Rは日本語版の翻訳がクソすぎる

②攻略記事や動画の内容が理解できるようになる

③トレードができるようになる

特に①が最大にして最悪の理由。まあ、個別に解説していきます。

D2Rは日本語版の翻訳がクソすぎる

D2Rには設定言語の中に日本語があります。

日本人であり、日本語が最も馴染みのある言語である私たちからすれば当然日本語でプレイしたいというのが本音ではあるのですが……

とりあえずこちら↓をご覧ください。

D2R日本語名対照表 - D2XSpoilerJ Wiki*

wikiwiki.jp

先述の通りこのゲームは海外産なので元々の言語は英語。

それを（割と無理して）日本語に訳しているためカタカナ英語が多めとなっていて、

英語アレルギーの人にはこの時点でもう辛いかもしれませんが、、、

問題なのは逆に『訳に漢字が使われている物』の方です。

特にパラディンのオーラ系スキル・ネクロマンサーの呪い系スキルは本当にひどいです。

いくつか例を出しましょう。

・Might→勇気

パラディンのLv1スキルで、自身を含む周囲のキャラクターの物理攻撃力を上昇させる効果があります。

早速『Might』をぐぐってみてください。

「～かもしれない」などの複数の意味をもつ助動詞としてのMightと、

「（権力や自然などによる抗いがたい大きな）力」という意味の名詞としてのMight。

この２つが出てくると思います。

……『勇気』要素はどこから出てきた？

・Amplify Damage→腐呪

ネクロマンサーのLv1スキルで、対象の物理属性耐性を100％低下させる効果があります。

『Damage』は流石にわかるでしょうから、『Amplify』の方をぐぐってみてください。

「拡大する」「増幅する」という意味の動詞としてのAmplifyが出てくると思います。

……『腐』要素はどこから出てきた！？

これらはもはや、意訳を通り越して別単語への変換になっています。

普通に考えるならばMight→力。

カッコつけるにしても「偉力」など、少なくとも「力」という要素を外してはならないでしょう。

なのに「勇気」て。スキルの性質とも全く嚙み合っていません。

Amplify Damageも単純に「ダメージ増幅」でいいでしょう。

「物理ダメージに弱くなる→攻撃に対して脆くなる→身体が腐る」というプロセスを経て辿り着いた訳なのかもしれませんが、

ニュアンスは伝わるとはいえ流石にわかりづらすぎです。

そして更に問題なのが、

これらのスキルがパラディン・ネクロマンサー以外のキャラクターでプレイする際にも普通に活用されることです。

しかもマルチプレイでではなく、ソロプレイで。

Mightは難易度ナイトメア2章の傭兵も使用するスキルであり、

物理攻撃で戦うキャラクターや物理攻撃を行う召喚を駆使して戦うキャラクターにとって絶大な恩恵があるスキル。

Amplify Damageは武器やユニークアイテムの一部に「～％の確率で投射」という形で備わっており、

これまた物理攻撃を利用するキャラクター全員に関係してくるスキル。

別記事でも語る予定ですが……物理キャラは様々なダメージ増幅要素を積み重ねて強くなる必要があるため、

馴染みのない他キャラクターのスキルについて名前から性能が連想できない＝それが自分にも有用だと気付きづらい、

というのはプレイヤーに対してとても不親切です。

まあこれらは特にひどい例ですが、元から英語版で遊んでいた私からすればD2Rの和訳は「なんか妙な意訳」を絡めるものが多く感じられ、また同じ系列のスキルにカタカナ英語のものと普通の和訳のものが混じっていたり……と、とにかく混乱を招く要素が多々あります。

また、リマスター版発売前のD2X時代の日本語版とも訳が大きく異なっており、例えば、

所持品として持ち歩くことで効果を発揮するアイテム「Charm」がD2Rでは「護符」、D2Xでは「チャーム」と訳され……

また装備品の1種である「Amulet」がD2Rでは「アミュレット」、D2Xでは「護符」と訳され……

紛らわしいわ！！！

こんな感じでリマスター以前と以後のプレイヤー間での「護符」表記はトレードなどにおける取り間違えの原因となっており、時にはトラブルに発展することも。

長くなりましたがとにかく……

D2Rの日本語訳はゲームプレイに支障をきたすレベルでクソ

なので、日本語表記でのプレイはとてもじゃないけど初心者さんにオススメができないのです。

攻略記事や動画の内容が理解できるようになる

現代において、ゲームの進行に詰まった際に攻略記事や動画を探すのは当然。

ましてやD2RはDL版のみのオンラインゲーム。

プレイヤーは必ずネット環境を持っているはずなので、初心者さんが攻略を見るのは当然どころかもはや必然。

（このブログにも、みなさん攻略情報目当てでいらっしゃったことでしょう）

が、ここで１つ問題が。

信憑性の高い攻略記事や動画では必ず英語準拠の略語が使われます。

これは日本人が作ったものであってもそうです。

なぜか？それはD2Rが20年前に発売された海外産ゲーム（D2X・D2C）のリマスター版であって、

かつ、そのゲームはリマスター版発売までの20年間常にサーバーが稼働し続けていて、遊ばれ続けてきたからです。

（というか、D2X・D2Cのサーバーは2023/2/16現在も絶賛稼働中。普通に遊べちゃいます）

発売当初の数年間は拡張パック発売やバランス調整が行われていましたが、直近10年は特に大きな変更は行われておりません。

その変更のなかった間、ユーザー達が何もしないはずもなく。

効率のよいキャラクターの育成法や、ステータスやスキルの配分・それに適合する装備例（所謂『ビルド』）、果ては暇と財産を持て余した廃人達の道楽プレイの仔細に至るまで……10年の間で日本語wiki、海外wiki、各種ブログやファンサイトなどにて情報は集約され尽くし、更には各モンスターのステータス等の内部データすら公式が公表してしまう始末で……

要するにD2Rはその発売を待たずして攻略法が既に確立されていたわけです。

もちろんD2Rにて新要素追加はありましたが、大きなものは最高難易度のラスボス撃破後の要素、つまりはやり込み要素の拡張に当たるもので、他は細かなバグ修正や仕様変更に留まっている。と、基本的にはD2Xのバランスそのままなため……

20年ほどかけて熟成されたテンプレやセオリーがそのまんま通用します。

そこに今更、D2Rのクソな翻訳に準拠した攻略サイトが入り込む余地などほぼありません。

よって、攻略の際に参考にするべきはD2R発売以前から存在するサイトです。

そして逆に、D2R発売後に出てきた日本語のみで書かれている後発の攻略サイト（特にブログ系）は基本的に信用できません。

「全部が全部」とまでは言いません（でないとこのブログもダメになっちゃうｗ）が、

アクセス数が多いブログでも記事のタイトルで「どこよりも詳しいパッチノート解説！」とか言っておきながら内容は公式が出したパッチノートの丸写しで筆者自身の考察や意見一切なし、なんてものがあったり、先に挙げたwikiなどを見ずに自分のプレイ体験だけに基づいて大して効率はよくない（むしろ悪い）攻略を紹介しているものがあったり。

このブログを書く際の参考にしようと色々探してみましたが、まともなものはほとんど見つかりませんでした。情報がまとまっているように見えるものも、基本どこかでみたビルドの転載で（敢えて言いますが）情弱を釣ってるような感じで……

だからこそ、後発のまともなD2攻略情報の発信元が欲しくてこのブログを作った、という経緯もあります。

さて、ここで1つ疑問があるかもしれません。

「海外サイトはともかく、なんで日本語wikiも英語準拠なの？D2X・D2Cも日本語版あったよね？」

そう。20年前の発売当初にも日本語版パッケージがあり、日本語でプレイできる環境はありました。

にもかかわらず日本語wikiもアイテム説明文などは尽く英語表記。それはなんでかというと……？

20年前の日本語版も、また翻訳がクソだったからです。

例えば、

「CrushingBlow」という、発動時に敵のライフを割合で削るという効果が当時は「壊滅打」と訳されていました。

（D2Rではカタカナ英語）

「DeadlyStrike」という、発動時に物理ダメージが倍化するという効果が当時は「致命打」と訳されていました。

（こちらもD2Rではカタカナ英語）

……D2Rに負けず劣らずの謎意訳な上に、字面が似ていてややこしい、そしてやはり単語からは効果内容が想像つきません！

よって、当時の日本人プレイヤーも大半が

「どうせ翻訳がクソで内容を調べて覚えなきゃいけないのなら、英語で覚えた方がいいじゃん」

という思考に至ったためこのゲームは日本でも主に英語版にてプレイされ、

結果、英語表記の方が話が通じやすかったために日本語wikiでもアイテム説明文は尽く英語表記、

各種効果についても英語版準拠の略語が用いられているのです。

~~なんだよだいたい翻訳チームのせいじゃん……~~

まあ、翻訳の話を抜きにしても、やはりゲーム内の用語は英語で覚えた方が有利です。

繰り返しになりますがこのゲームは海外産のゲームですので、

原文は全て英語、パッチノートなどの最新情報も常に英語で流れてきます。

また、プレイヤー人口についても外人さんの方が割合は圧倒的に多く、それに伴って攻略情報は海外のものの方が圧倒的に洗練・充実されています。

こちら↓のサイトはD2R発売後にできたサイトで、先に述べた『後発の攻略サイト』です。

Diablo 2Maxroll covers Diablo 2 Resurrected News, Guides, Class Builds, Leveling Info, Tools, Tier Lists, META, Items, PvP, Runewords and D2Planner!

maxroll.gg

が、その情報量・有用性は圧倒的で、言っては何ですが日本語wikiなど足元にも及ばないほどです。

具体的には……

・サイト自体が綺麗に整理されていて、欲しい情報がどこにあるのか一目でわかる

（日本語wikiにも情報自体はあるものの、目次に目的のページへの直リンクがない場合が多い）

・ビルド記事にネタに走ったようなものがなく、『ガチ』ビルドばかり

（日本語wikiはビルド一覧に実用性皆無の所謂「趣味ビルド」が平然と並んでいます。自分も含めそこが好きという人もいますがね）

・ゲーム開始直後、終盤、エンドコンテンツなどに区分けされた上でキャラ・ビルドの階級（Tier）付けがなされている

（日本語wikiでも「初心者向け」などの分類はありますが、基準が曖昧。扱いが難しいのに初心者向けとされているものも）

・各記事の筆者が匿名ではなく、Mr.Llama氏（D2Rの公式テストプレイ配信にお呼ばれするほどの有名なD2プレイヤー）、Teo氏（D2のRTA世界記録を多数保有する超実力者）などのトッププレイヤーばかりとお墨付き

・全キャラ、スキル、アイテム、モンスターのデータが集積されたシミュレーターがある（D2Planner）

正直、このサイトを読み込めるなら私のブログなどそもそも必要ないレベル（）

そして何よりそもそも論として……ゲームをしっかり攻略しようとするなら、

日本語だろうと英語だろうとゲーム内の用語は新しく覚えなきゃいけないんです。

これはアメリカ人＝英語がわかるプレイヤーが新しくこのゲームを始めるとしても同じことです。

例えば、「OpenWounds（傷口を開く）」略してOWという効果があります。

名称からしてなんとなく「ダメージに関する効果なんだろうな」程度はわかるでしょう。

が、名前を意味通り読めたところで、ゲーム内でどういう働きをするかはわからないでしょう。

OWがゲーム内では「あらゆる耐性を無視し、回復を停止させ、攻撃側のLv依存の継続ダメージを与える『出血』という効果を8秒間付与するものである」ということは、使用言語に関わらず、自ら調べなければ結局わからないままなのです。

（なんとなく、子供の時ポケモンをやって初めて「ひんし」という言葉を知ったことを思い出します。

　ひんしって要は「死に掛けてる」って意味で結構ヤバイ状態なわけですが、ゲーム内では単に「もう戦えない」の意で、

　言葉と実態がかけ離れていましたから、別途覚える必要がありました。それと同じです）

逆に、こういった用語を一通り覚えてしまえば、英語の素養がなくとも海外の攻略記事でも（なんとなく、ですが）何を言ってるかわかるようになります。

動画だって見れるようになります。

声が付いてて、それが英語で、リスニングなどできなくても、装備やステータスの画面が映れば何をしているのか大体見当が付くんです。

（実際、私も英語のビルド紹介動画を見る際には話してる内容はほぼわかってません。画面の説明だけ見てます）

さらに逆に、私が今から表示言語を日本語にしてプレイしろ、と言われたらたぶん無理です。

各種効果やスキルと対応する単語の紐づけができないので。

「日本人なのにゲーム内の日本語を覚え直さなければならない」という謎の二度手間に耐えられる気がしません……

まあ、色々と語りましたが……

「知らないから」と尻込みせずにチャレンジしてみてね！ということです。

案外何とかなるものですし、ブログへのコメントや配信で訊ねてもらえればサポートするつもりですから、ね？

トレードができるようになる

ここまでの内容からもうお察しかもしれませんが、

トレード（＝プレイヤー間でのアイテム交換）においてもほぼ確実に英語準拠の略語が使用されます。

これは国内のトレードサイトにおいてもそうです。

強力だったりコスパがよかったりで定番とされるアイテムには大抵略称が付いていて、そのほとんどは英語準拠です。

（たまに日本特有の呼び名のものもありますが……それも英語準拠の略語が更に転じてできた名前だったりします）

なので、ゲーム内用語が英語で理解できなければ実質トレードはできません。

そして、初心者さんがこのゲームをゼロから始めて、トレードなしで最高難易度（Hell）をクリアするのは途方もない苦行です。

逆に、トレードができれば、Hellでエンディングを見る程度はもうお茶の子さいさいです。

トレードに関する話はまた別の機会に語りますが、

Hellクリアのための装備を買うのに必要な程度の資産は半日もあれば溜められますので。

Conclusion

＝結論。とにかくタイトルにある『言葉の壁』を超えられるか否かが、

このゲームでの体験そのものの命運を分けると言っても過言ではありません。

そして、これだけ言っておいてなんですが……ボイスは日本語でもいいんです。

こちら↓をご覧ください。

ゲーム設定の画面なのですが、使用言語が「文字の言語」「音声の言語」の２つに分けて設定できるのがわかります。

（私は馴染みがあるので音声も英語にしてますが）

ストーリーの大半は各NPCが声で語ってくれますので、文字：英語、音声：日本語でも問題なく理解できるんです。

「英語字幕の日本語映画的感覚で遊べる」と思えばハードルもだいぶ下がるのではないでしょうか。

4章の女店主の日本語ボイスはもうむっちゃくちゃかわいいです。

でもキャラグラは……うん、やっぱり英語のままでいいや！

そんなわけで、今後このブログにて色々記事を書く予定ですが……

そこでは情け容赦なく英語準拠の略語をバンバン使わせてもらいます。

一応はじめはなるべく注釈を入れようとも思っていますが、なんの予告もなしに入れなくなったりするかもです。

先にも書きましたが、わからなかったらブログへのコメントや配信で訊ねてください。

きちんとサポートしますので。

【#Diablo2Resurrected】RE:ゼロから始めるD2攻略01 -言葉の壁-