20122月某日、東京行きの飛行機の中で私は一冊の本を読み、とある曲を聴いていた。

その曲が「We beheld once again the Stars

読んでいたのはダンテの「神曲」地獄編

そして目指した場所は東京国際フォーラム。そう、記念すべきSexy Zone 1stコンサート。

私の目的はただ一つ、れあたんこと大天使中村嶺亜、その人をこの目で見ることでした。

 

この曲との出会いはそこから数ヶ月遡ります。201111月下旬の青森で開催された某音楽イベントでした。

We beheld once again the Stars」を初めて聴いた時、「なんて美しい曲がこの世にあるのだろう」と感激したのをよく覚えてます。すぐさまロビーの物販に走り、曲が収められたCDをゲットしてご満悦でその日会場を後にした頃、チラチラと埃のような雪が舞っていて、オレンジ色の街灯に照らされてそれはそれは幻想的な光景でした。

 

この曲のモチーフはダンテの「神曲」であると楽曲説明にあり、そこで私も神曲を読んでみたというわけですが、いかんせん和訳された文章が苦手で三部作なのに始めの「地獄編」のみで挫折してしまいました。世界観は好きだったのだけれど…

 

曲のタイトルは英語ですが、歌詞はイタリア語です。もちろんどちらの言語にも明るくない私には何を歌っているのかは分かりません。が、とにかく曲は美しい。YouTubeなどで検索をかけると沢山の団体の演奏があがっているのでぜひ聴いてほしいです。

 

さて、前置きが長くなりましたが最後まで読んでくれた数少ない人の中でも果たしているのかいないのか定かではない私と似た趣味の持ち主は気付いているかもしれません。

この作品はとあるゲーム作品2つの影響を受けています。

 

まずはポピュラーな「ドラゴンクエスト6」。夜になるとモンスターに変身して街を徘徊するアモスというキャラクターがいます。彼は街の英雄であり、住民たちはモンスター化をひた隠しにするために訪れる旅人に明るいうちにこの街を出て行くように忠告し、どうしても泊まらないといけない時は決して外に出ないように言い聞かせます。このエピソードを少しばかりアレンジさせてもらいました。

 

そしてもう一つはPS2の「SIREN」。所謂ホラーアクションゲームの類いで、武器の乏しいバイオハザードみたいなものです。

奇しくも舞台の名前が羽生蛇村(はにゅうだむら)。知る人ぞ知るこの作品は一部のゲーマーから熱狂的に支持されています。私もその一人というわけです。

ゲームを簡潔に説明すると「ネットで噂のヤバい集落を探しに来たDKが目から血を流す警官にいきなりピストルで撃たれたが何故か死なずに視界ジャックという特殊能力を得てそれを駆使しながら屍人が徘徊する羽生蛇村でミッションを達成するゲーム」です。PS2をお持ちの方はぜひ。

このゲームはとにかく難しい。そりゃもう鬼のように難しい。制作者はまず間違いなく極度のドSです。攻略本も攻略サイトも見ずに自力でクリアするのはほぼ不可能。ていうか攻略サイト見てやっても何度も何度もゲームオーバーになるので途中で「怖い」という感情は薄れ、ひたすら「ムズい。できねえ」と己への苛立ちとの闘いになります。もう恐怖もへったくれもありません。最後の方は半ば意地です。

 

私は和製モダンホラーという世界観が大好きで、いつかこういうのを描いてみたいと思っていたので「We beheld once again the Stars」にはそれを遠慮なく取り入れさせてもらいました。(もう一つこれと似た作品を過去に某大型掲示板に書き込んでいましたが、後ほどUPする予定)

 

私はれあヲタなのでまずれあたんありきで話を考えます。今回の配役はほぼ決まっていましたが、挙武の役を実は玄樹にするか挙武にするかで悩みました。悩んだ結果、SIRENの世界にも救導師としての己の使命に悩む青年と双子のサイコ医者というキャラクターがおり、二人は育ちも別で若干衝突している設定なので挙武の方が適役かなと思い決定しました。

 

何かと便利な岸くんというキャラが物語の発端になることが多いです。岸くんの良き理解者であり右腕という立ち回りの颯、食いしんぼでちょい生意気最年少の郁、れあたん大好きバカ笑い、でもここぞという時にカッコいい栗田、チャラチャラオラオラ俺様神宮寺とその伴侶で憂いを帯びた中性的キャラの玄樹、そして神7の中ではれあたんの次に気に入っている谷村が物語の核心に触れることも多い。けっこうワンパターンなのです。

 

まあ素人が好きなゲームのエピソードを取り入れて好きな曲のタイトルをつけて、好きなJrを配役にあてて書いてみた作品というわけです。

 

最後まで読んでくれた方々、「いいね」をしてくれた方々、ありがとうございました。

 

 

それではまた次の作品で