07年はライオンズにとって1つの時代の終焉を象徴する年でした。
常勝ライオンズ、そして堤王国が崩壊し
これまでの栄光の陰に隠れていた問題点が一気に噴出し
観客動員数も最低となりました。
これまでの方針を一新する大英断がなければ
当分の間停滞と混乱の時代を余儀なくされるだろうなあ、、、と
07年のシーズン終了時点ではこんな覚悟でいたものです。
さて、迎えた08年、前半戦の日程を終了して。
あらためて改革がここまですぐに軌道に乗ったことに
新しいライオンズの時代の地平線が見えてきたことに
うれしさとおどろきで一杯です。
こういう転換期にはえてしてとてつもない混乱がつきものです。
どの伝統を引き継ぎ、どの伝統を捨て去るか。
軸の部分まで捨て去ってしまうと
それはいたずらに混乱を招くだけであり、泥沼にはまります。
素晴らしい伝統や歴史を誇る集団であるからこそ
この判断は至難でありよく道を間違え停滞するものです。
ブレイク・スルーにおいてスポットがあたるのはもちろん
捨て去ったものでありそして新たに導入されたものなのですが
それは前提として
どの部分を変えず、引き継ぐべきかという判断が
的確になされてこそであるはず。
まずは、今も脈々と受け継がれる伝統に
スポットをあててみたいと思います。
わたしはライオンズの軸は、財産は
“生え抜きの選手たち”を、そして“育成”を重視する
ここにあるのではないかと思います。
チームの再建を、という時にはえてして
即効性のある補強に走りがちです。
しかし主軸を、エース級を、監督を
他のチームから補強するということはすなわち
若手の成長の場を狭くするということなのです。
仮にその補強がうまくいったとしても
苦しい時にチーム一丸となって支えあえるかどうか。
補強にこだわり若手の育成を怠った球団の例をみるにつけ
その轍を踏まなくてよかったなあと思うのです。
ラインアップをみてもずらりとならぶ生え抜きのヤングレオたち。
監督もライオンズ黄金時代を支えたエースであり
昨シーズンまでファームの監督をつとめていた
いわゆる“生え抜き”の渡辺久信さん。
そして首脳陣は補強に頼らず
我慢して生え抜きの選手たちを使い続けることで
若い選手たちの成長を促す方針を引き継いだといえます。
どんなチームにもまわりがそう苦労せずともぐんぐん成長し
立派な実績を残す選手は一定数います。
着目すべきは
まわりが場をチャンスを与え、責任感を経験を積ませることで
花開く選手たちなのでしょう。
考えてみれば、プロ野球のドラフトで指名されるほどの選手は
それぞれ素晴らしい潜在能力を持っていることは
間違いない事実なのです。
しかし荒削りであって、長年の実績を積んできたベテランには
どうしても現状での評価は劣る。
だからといって“チャンス”を与えなければ
その潜在能力はいつまでたってもつぼみのままで終わってしまう。
もちろん我慢して育成してもうまくいかず
花開かないこともあるでしょうが
実績あるベテランだって同じくらい
ケガや環境の変化でもがくリスクはあるはず。
こう考えていくならば
チームの柱は必ずチームの中で育ってきた
若い生え抜きであるべきでしょうし
ベテランの補強はスポット的に
現状必要最低限の穴埋めだけにとどめるべきなのでしょう。
そうすることで
このチームでは平等にチャンスをもらえ
大きく成長できるという期待感が若手を中心に広まり
無駄な嫉妬や軋轢や不信感を大幅に減少させるでしょう。
この雰囲気が1+1=3や4のチーム・ケミストリーを生み出し
選手たちは余計な不安を持つことなく
チームの勝利のために一丸となって貢献しようとするのでしょう。
サポーター的に長年応援し続けるファンにとっても
最初はあまり注目されていない若手が
紆余曲折ありながら成長していき
素晴らしい評価を得る選手になるということは
いちばんの楽しみなのかもしれません。
ラインアップのそれこそ中軸選手が毎年コロコロかわっていき
振り返ってみたときにあれ?あの時代誰が活躍したっけ?と
思いだすのに時間がかかったり
はじめ名もない若手がいろんな失敗を犯しもがきながら
立派に成長していくというサクセス・ストーリーがなかったり、、、
そんなチームは残念ながらファンにとっても
魅力が薄いのではないでしょうか。
さて、次回は逆に
捨て去った伝統に、大胆に改革を進めていった点に
スポットをあてたいと思います。
常勝ライオンズ、そして堤王国が崩壊し
これまでの栄光の陰に隠れていた問題点が一気に噴出し
観客動員数も最低となりました。
これまでの方針を一新する大英断がなければ
当分の間停滞と混乱の時代を余儀なくされるだろうなあ、、、と
07年のシーズン終了時点ではこんな覚悟でいたものです。
さて、迎えた08年、前半戦の日程を終了して。
あらためて改革がここまですぐに軌道に乗ったことに
新しいライオンズの時代の地平線が見えてきたことに
うれしさとおどろきで一杯です。
こういう転換期にはえてしてとてつもない混乱がつきものです。
どの伝統を引き継ぎ、どの伝統を捨て去るか。
軸の部分まで捨て去ってしまうと
それはいたずらに混乱を招くだけであり、泥沼にはまります。
素晴らしい伝統や歴史を誇る集団であるからこそ
この判断は至難でありよく道を間違え停滞するものです。
ブレイク・スルーにおいてスポットがあたるのはもちろん
捨て去ったものでありそして新たに導入されたものなのですが
それは前提として
どの部分を変えず、引き継ぐべきかという判断が
的確になされてこそであるはず。
まずは、今も脈々と受け継がれる伝統に
スポットをあててみたいと思います。
わたしはライオンズの軸は、財産は
“生え抜きの選手たち”を、そして“育成”を重視する
ここにあるのではないかと思います。
チームの再建を、という時にはえてして
即効性のある補強に走りがちです。
しかし主軸を、エース級を、監督を
他のチームから補強するということはすなわち
若手の成長の場を狭くするということなのです。
仮にその補強がうまくいったとしても
苦しい時にチーム一丸となって支えあえるかどうか。
補強にこだわり若手の育成を怠った球団の例をみるにつけ
その轍を踏まなくてよかったなあと思うのです。
ラインアップをみてもずらりとならぶ生え抜きのヤングレオたち。
監督もライオンズ黄金時代を支えたエースであり
昨シーズンまでファームの監督をつとめていた
いわゆる“生え抜き”の渡辺久信さん。
そして首脳陣は補強に頼らず
我慢して生え抜きの選手たちを使い続けることで
若い選手たちの成長を促す方針を引き継いだといえます。
どんなチームにもまわりがそう苦労せずともぐんぐん成長し
立派な実績を残す選手は一定数います。
着目すべきは
まわりが場をチャンスを与え、責任感を経験を積ませることで
花開く選手たちなのでしょう。
考えてみれば、プロ野球のドラフトで指名されるほどの選手は
それぞれ素晴らしい潜在能力を持っていることは
間違いない事実なのです。
しかし荒削りであって、長年の実績を積んできたベテランには
どうしても現状での評価は劣る。
だからといって“チャンス”を与えなければ
その潜在能力はいつまでたってもつぼみのままで終わってしまう。
もちろん我慢して育成してもうまくいかず
花開かないこともあるでしょうが
実績あるベテランだって同じくらい
ケガや環境の変化でもがくリスクはあるはず。
こう考えていくならば
チームの柱は必ずチームの中で育ってきた
若い生え抜きであるべきでしょうし
ベテランの補強はスポット的に
現状必要最低限の穴埋めだけにとどめるべきなのでしょう。
そうすることで
このチームでは平等にチャンスをもらえ
大きく成長できるという期待感が若手を中心に広まり
無駄な嫉妬や軋轢や不信感を大幅に減少させるでしょう。
この雰囲気が1+1=3や4のチーム・ケミストリーを生み出し
選手たちは余計な不安を持つことなく
チームの勝利のために一丸となって貢献しようとするのでしょう。
サポーター的に長年応援し続けるファンにとっても
最初はあまり注目されていない若手が
紆余曲折ありながら成長していき
素晴らしい評価を得る選手になるということは
いちばんの楽しみなのかもしれません。
ラインアップのそれこそ中軸選手が毎年コロコロかわっていき
振り返ってみたときにあれ?あの時代誰が活躍したっけ?と
思いだすのに時間がかかったり
はじめ名もない若手がいろんな失敗を犯しもがきながら
立派に成長していくというサクセス・ストーリーがなかったり、、、
そんなチームは残念ながらファンにとっても
魅力が薄いのではないでしょうか。
さて、次回は逆に
捨て去った伝統に、大胆に改革を進めていった点に
スポットをあてたいと思います。