唯一絶対的スター時代の終焉 | Peanuts & Crackerjack

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「巨人 大鵬 卵焼き」とまでいわれ
スポーツといえば絶対的1番人気が野球で
国民的スターといえば王選手、長嶋選手、
ジャイアンツは毎年優勝してあたりまえ、
TV視聴率は常に20%超。

東京一極集中、しゃにむに経済成長に躍起になって
迷うことなくひとつの価値観を信じ共有していた
1960年代~70年代の高度成長時代をとてもよく表す
いわば象徴のような現象ですよね。

それから時はながれ・・・

サッカーの台頭など人気スポーツもだんだんと分散しつつあり
また競技の成熟・爛熟につれ切磋琢磨がかなりの激しさを増し
国民的絶対的スターはあらわれにくく
優勝チームは戦前の予想を裏切ることもおおく
勝率の差は確実に縮まってきつつある。

ジャイアンツの全国ネットTV放映はかつては考えられないほど
視聴率を落とし、放映回数を減らしている。

まあ、それでも本社機能は東京に集中し
政治的・経済的中心は圧倒的に東京はじめ関東圏。

高度経済成長のなごりはいまでも根強くあって
どこかで織田信長的、マッカーサー的スターがあらわれ
日本を強力なリーダーシップで変革し
あの素晴らしき栄光の高度経済成長の波をもう一度・・・

そんな夢を捨てきれず従来のモデル・戦術をなかなか捨てきれず
新しい唯一絶対的なモデルや戦術が
導いてくれないから、導いてくれるまで、とずるずるひっぱってしまう。

過渡期ですね。

野球でも同じですね。

日本プロ野球でも、だんだんと
地域密着を標榜する球団がふえてきたいっぽう

まだスポンサーの影響は強く、ジャイアンツの力は無視できない。

全国区の、絶対的スーパースターの出現をどこかで期待している。
それも、できればジャイアンツで・・・と。

そしてかつての絶対的だった野球人気を、巨人人気を
とりもどすんだ・・・と夢みる。

一極集中のピラミッド型モデル

まだまだ成熟していない黎明期
急激に成長を遂げるためには他に類をみないすばらしい戦術です。

方向性をひとつに絞り目的意識を統一し
だれもがわき目もふらずに、そんなものが存在しないかのごとく
ひたすらリーダー、スターを信じ、そのあとを忠実になぞってゆく。

しかし、そのいわば【鉄の団結】は長くはつづきません。

20~30年続けばいいほうでしょう。

成熟し、爛熟していくにつれ
さまざまなアプローチ・戦術が誕生し結果を残し
唯一絶対的であった方向性を凌駕することも
かなりの頻度でおこるようになる。

選択肢がふえ、いろいろな戦術や個性が
百花繚乱的にうまれ花開くということは

逆にいえば

唯一絶対的戦術・スターはもう
出現する余地はないという現実でもあります。


さあ、ここからどういったモデルがうまれるか。
もはや確固としたかたちをもったモデルではなく
こんな輪郭をもつもの、くらいのモデルでしかないのかもしれません。

次回、このあたりについてみていきたいと思います。