本格的に寒い日も増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうかニコニコ

私にとって、今年は本当に目まぐるしい1年となりました…!
ブログ書きたいな〜と思いながらもずっと投稿できていなかったので、年の終わりに恩師の事を書きたいと思います。


ここに載せるのもどうかな…と悩みしたが、こちらやInstagramの方で先生の話は沢山させて頂いているので、ぜひ読んで頂けたらと思います。


先日、先生が息を引き取りました。
95歳の大往生でしたが、こんな日が来るなんて未だ信じられない気持ちです。

もちろん、悲しいし寂しいのですが、もう少しふわっとした、捉え所のない感情となっています。
心にぽっかり穴が空いた感じで、今までずっと私の心の支えとなってくださっていた事を実感しました。


今は私が先生のスタジオをお借りして、MUSAとしてバレエ教室をしています。
そして先日、葬儀の際に沢山の方が先生を偲んでスタジオへ来てくださいました。
お世話になった方、懐かしい方、初めましての方、本当に多くの方とお会いできて同窓会の様な雰囲気の中、先生を送り出す事ができました。

バレエ団のお偉方もみえて、先生との貴重なお話を聞かせてくださったり、今現在MUSAで習っている子供達へ向けてお話してくださいました。
このスタジオで今も子供達がバレエをしているなんて、涙が出てしまう。こんな素敵な場所でお稽古できるなんて、すごく幸せな事なのだと伝えてくださり、それは私にも刺さるお言葉でした。

私は最後の世代だったので、正直なところ先生が生徒以外の方々と交流している場を目にする機会は殆どありませんでした。
今まで話には聞いていましたが、今回の事で初めて自分の目で見たのです。
これ程多くの方々の思い出が詰まった場所をお借りしている事の重さを、本当の意味で理解した気がします。
先生に、しっかりしろと喝を入れられている気持ちになりました。


私が知っている先生は、怖かったです。
話しかける事も、話しかけられる事も緊張してしまって、当時はあまりコミュニケーションも取れませんでした。
今だったら、お聞きしたい事が山程あったのに。

ご飯に連れて行ってくださり、焦げる前に食べろと、焼肉を怒られながら食べた事。
先生が買い忘れてしまったと呟いていた物を、お友達と2人で買って届けたら、すごく嬉しそうにしてくれた事。
今すぐトゥシューズを脱いで出ていけ!と怒られた事。
よーし!!と、一度だけ大声で一生分くらい褒めてくれた事(普段3年に1度くらいしか褒めないので)。
留学する時、慣れない宅配ピザを頼んでレッスン後にお祝いしてくださった事。

私だけじゃなく、他の生徒さん達にも、それぞれ数えきれない大切な思い出があるはずです。
世代によっても、先生の印象は随分違うと思います。
私達の世代はこれでもかなり、優しくなっていたみたいですね。

本当のところ、すごく愛情深い人なのだと思います。
一本ピシッと揺るぎない物差しがあって、厳しい言葉でも嘘がなく、いつでも信頼できました。
意外とお茶目でもありました。

そんなところが、皆大好きだったのだと思います。


先生の事を書くのは、心の準備がいりました。
でも、これで無事に年を越せそうです。

本年も大変お世話になりまして、ありがとうございましたおねがい
来年も、どうぞ宜しくお願い致します気づき