外来では、「食事指導・運動指導」もしていました。
「食事と運動が大事」とは、今やどこでも耳にする言葉になりました。
食事と運動。
普段無意識にしていることだからこそ、
変えることがと~っても大変なんです。
でも、外来で患者さんとお話させていただいていると、
習慣を変えることができる人とできない人の違いが、
よーく、よーく、見えてきます。
運動にしても、ダイエットにしても、「変える人」の共通点。
何だと思いますか?
すごく以外かもしれませんが、
「ダイエット」を目標としていると、「ダイエット」できない方が多いんです。
「ダイエット」を目標にしていないと、「ダイエット」の習慣が身に付く方、多いんです。
え~???禅問答???( ;∀;)
「ダイエットパラドックス」と、勝手に名づけました。
例えば、すご~くダイエットの成功率が高い状況って、どんな時だと思いますか?
私の場合、結婚式前はものすごく順調に、「ダイエット」ができました。
なぜかというと?
私の目標は、「ダイエット」ではなく、
「自分史上最高のカラダでドレスを着たい!」だったからです。
もちろん、「ダイエット」が、好きで好きでたまらない!
ダイエットしていることがすご~く楽しい!のであれば、
目標は「ダイエット!」でも成功すると思います。
でも、そうでなければ、
「ダイエット」を目標にして、ダイエットで成功することって、とっても難しいんですね。
実は、多くの人にとって「ダイエット」は
手段であって、目的ではないことがほとんどです。
ダイエットして、どうなりたいのか?
ここは、人によって本当に様々。
「コンクールで入賞したい」のか、
「太ももを2㎝細くして、タイトなパンツをはきたい」のか、
「膝が痛いから全体的に減量したい」のか、
それによって、一口にダイエットといっても、
するべきことは、ごろっと変わってきます。
使い過ぎの筋肉を緩めてキレイなラインを出すのか、
全体の減量をするのか、、、
そして、時によっては「ダイエット」しなくても良いという結論になることも!
例えば「コンクールで入賞したい」という目標があり、
この方が既に、他者目線で「コンクールで問題ないくらいスレンダー」である場合、
するべきことは、「ダイエット」ではなく、もっと他のことかもしれません。
まわりがコンクール前だから「ダイエット」しているし、私も、、、って、
他人軸で「ダイエット」を、なんとなくしなくてはいけないような気がして、
始めてしまっていませんか?
そうして始めたダイエットは、
「○○したい!」という自分自身の思い、目標があいまいなので、
目標を達成するために、何をしたら良いのか分からない。
なんとなく食事の制限をしなくちゃ!と思ってそうしてみるけれど、
「なんとなく、しなくちゃ」と思っているから、ちょっと痩せてみてもあまり達成感がなく、
もっと痩せなくちゃ。でも好きなものを食べないのってしんどいわ!
もう、ダイエットなんて嫌!
という、負のスパイラルに陥ってしまいがち。
「ダイエット」、何のためにしたいですか?
ここが具体化すればするほど、
目標がクリアになればなるほど、
するべきことが分かり、
じぶんの「こうしたい!」という思いが明確に意識できるようになり、
ダイエットがスイスイ進むことが多いんです。
あなたの「ダイエット」の目標は、何ですか?
その目標のためにする「ダイエット」は、
具体的に何をしたら達成できそうですか?
数ある「ダイエット情報」に惑わされず、「なりたい自分になる」ためには、
「ダイエット」の結果、どうなりたいのか?
そうなるために、自分の現状に足りないものは何なのか?
その2点を結ぶ軸ができると、
するべきことは自ずとわかってくるはず。
これって実は「ダイエット」だけではなく、「勉強」でも同じこと。
受験勉強がうまくすすむ方法と置き換えて読んでみても、
おもしろいかもしれません。
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