アレンジが終わり、それぞれ個人練習を2時間ほど進める。
全員が一区切りできるまで練習を終えると、ちょうどお昼時だったので各自持参の弁当を広げる。
着席し、食べ始めようとした瞬間に岬の携帯が震える。
どうやら着信らしい。
「ごめんなさい、失礼します…」
丁寧に先輩に断り、電話を取る。
「はい、高山です。…あ、先生。…はい…わかりました。連絡はまわしておきますね。失礼します」
着信を切り、3人の元に戻る岬。
「先生からか?」
「はい。月曜日に全校朝会があるらしいので早く来てくださいとの連絡でした」
「緊急集会か…何なんだろうな」
「さあ?月曜になればわかるだろ」
「そうね…今日は練習に集中…って!あたしの弁当がない!?」
急に驚きの声をあげる藍羅に反応して、他のメンバーも
「あっ!俺のもない!」
「私のもないです!」
…陸人を除いて、全員の弁当が紛失していた。
その陸人は空になった弁当箱の中心で幸せそうに口を上下させている。
3人の視線に気付いたのか、陸人は口をうごかして言った。
「むふぁーはへほもまばふまふもふぁふふぇんほふぇふりふぁふぇ…」
…もはや解読不能だった。
3人は顔を見合わせ、無言のうちに陸人に飛び掛った。
「ん!?ふぁんふぁ?!」
ここから始まる3人の怒涛の攻撃!
「喰らえ陸人!俺の必殺!シャアアアアアアアイニング!!フィ○ガー!!!!!!」
先制は千種。空中に飛び上がったところから繰り出す連続キック!
「むふぇえ!!?」
追撃は岬の攻撃!
「いくらなんでもこれは酷いです!ローリングアターック!」
少し離れたところから繰り出される前転かかと落とし!(これは痛い!)
「むふぉおっ!」
重い2撃を受け、(しかも2つとも腹)悶える陸人に鬼のような一撃が放たれようとしている。
「今度という今度は逃がさないわよ!はあああああああ!!!!!」
未だかつてない藍羅の気迫に押され、恐怖に震える陸人。
逃げ出したかったが、千種と岬が隣で陸人の両腕をホールドし、動こうにも動けない。
「ふぃはだ!まっふぇ!ほうふぃまふぇんふぁら!」
「喰らえ!正拳突き!!」
元空手部の本格的な一撃が重く陸人の腹を捕らえる。
「ふぃふぁあああああああ!!!!」
そしてスタジオの中に一輪の【自主規制】が咲いた…
