「早かったね
」
なんて、ノリノリなキクリン。
助手席を空けていることも、私が後部座席にいることも
知ってましたって感じの顔。
そして、私へと顔を向け
「ひーやん…
顔色悪いけど大丈夫?」
大丈夫じゃねぇよ…
今すぐ帰りたいんだよ…
っていうか、お前が怖いんだよ…
でも、、、
「大丈夫…」
そう答えた私に勝ち誇ったかのように微笑むキクリン。
今の内に笑っておくがいいさ…。
「どこ行く?
たっちゃん車ならお酒飲めないし…
どっかファミレスにでも入る?」
すっかり彼女面だぜ…
「いや、ファミレスとかじゃ話しにくいし…」
「そうなん?」
今から話す内容知ってるくせに…
何、その芝居…
「人いてる所で話す内容ちゃうし…」
「何~?
なんか、怖いな~」
あんたがね…
姉さん、アンタが一番怖ぇよ…
そして、オワリさんの家の近くにある大きな公園のような
グランドのような敷地のそばに車を止めると
「ここ?」
なんて、わざとらしく周りを見回すキクリンさん…
一通り外を見まわした後、オワリへ愛おしそうな眼差しを向けたキクリンに
「鍵、返せよ…」
そう言って手を出したオワリさん。
「鍵?」
なんて、とぼけてみせるキクリン。
が、しかし、、、
少し顔が強張った…。
「お前、俺の部屋の鍵持ってるやろ…」
「持ってるけど…それが何なん?」
おっと、強気です…。
そう、だって今からヨリ戻すんだもん
なんて、思っているんでしょうか…
「まぁ、いいや…
部屋の鍵替えたし…」
そう呟いたオワリに思わず
「えっ…」
って反応したのはキクリン。
「それより、、、
これ、何なん?」
ポケットに入れていた盗聴器を見せた瞬間
キクリン、顔面蒼白です…。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
そうなるよね~
驚きと焦りと…色んな感情が入り混じっているのか
何も言わなくなったキクリン。
黙りこむキクリンに苛立ち始めたオワリさんは
「・・・・・・。」
「何やって聞いてるねん!
答えろや!
」
怖いから…
っていうか、声がデカいから…
車内で大声出すと、耳痛いんですよ…
キクリンも『ビクッ!』ってなってるし…
お兄さんとお姉さん、、、
今から修羅場ですか?