未知(ミチ)40歳 ♀
未知は『 自分で使います』という男性に、動揺しつつも、購入意思がある限りは立派なお客様として、的確なアドバイスをするべく話を続けた。
「いつもはどこかお決まりのメーカーはございますか?」
男性は未知から少し目をそらし、
『今はコンビニとかドラッグストアのやつで適当にしてます 』
あぁ。。。。ね。ま、最初はそんなもんだよね。うんうん。
と、未知は頭の中で返事して、
「そうなんですね!お肌の負担やメイクの持ちを考えると、お客様の今見てらっしゃるラインの方がいいとは思いますが、その分お値段も·····ね。少しお高いですけどね。。」
と、商品をアピールしながら、男性の顔色を伺うべく改めて少し近づき顔を覗き込んだ。
とても澄んだ瞳だった。
男性の第一印象とはまるで違う、手入れすれば形の良さそうな眉と、長い睫毛、くっきりとした二重まぶたに色素の薄い瞳があって·····何よりも、肌が若かった。
未知はあまりの印象との差にじっと魅入ってしまっていた。
『 あ。。。あのぅ』
『 ちゃんとしたやつ使ってみたいんですけど、沢山種類があって分からないんで、選んで貰うことって出来ますか?』
男性は少し身を引いて未知に言った。
はっ!と未知は我に返り、
「すみません💦あまりにもお肌が綺麗で、見ちゃいました。。。アハハ。お若いんですねぇ」
·····なんともババくさい対応をしてしまった。。。
男性は
『 若いのかなぁ?25です』と小さく答えていた。
ぬらぬらと続きます。。。