あれはオトトシの夏。
ワタスの初めての実戦でのしゅつげきだった、、、、。
スクランブル発信。
「ああ、 とうとうこの日が来たか」
そう心の中で、 よしいくぞうさんの物まねをしながらつぶやいた。
「ああ、 とうとうこの日が来たか」
「ああ、 とうとうこの日が来たか」
「ああ、 とうとうこの日が来たか」
こだまは返す!! いざ出撃だ!!!!!
けたたましいサイレンと共に、天井近くの赤色灯が回りだす。
ウー
ウー
ウー
スクランブルはっしんは2機の戦闘機が、一緒になって飛び立つ。
オレの相棒は赤色灯のまぶしさに目を細めながら格納庫にある、自分の愛機に向かった。
オレもトイレの個室で、 離陸体制の愛機と向かいあった。
「お前の発信は、おあずけだ。」
そうしてオレとバディが戦闘機に乗り込み、 準備が終わるとけたたましい爆音とともに二つの
機体は東京の空へきへていった。
ピーピー
カタカタ
攻撃目標が送信されてくる。
整備士がウラとオモテを間違えたのだろうか、 FAXの印字はかすれていた。
これが日本の現状なんだ。 アメリカからバージョンダウンの戦闘機を買わされ、 定価の何倍
も払っているのにこのざまだ。
そうつぶやきながらもワレワレは、
ワレワレは、、、
ワレワレは、、、
成し遂げた!!!!!!!!!!
これが日本人だ!!!!!!!!!
これが証拠だ!!!!!!!!!!
敵の装甲はたいしたもんだ、、、、、。