さて、年金3回目。

協会けんぽに加入されている独身の方が現在の支給率で月20万円(年240万円)の年金を受け取るために必要な年収を計算してみようと思います。

 

基本は前回までの計算式で導きだせます。

前提は以下の通りにしてみます。

 ・基礎年金:20歳から40歳までの40年間しっかり収める。

 ・厚生年金:22歳から60歳までの38年間に亘って収める。

 ・2002年から2040年まで働く。

 

●1階部分の基礎年金の年額

  ¥1628×480ヵ月=\781,440(月額:\65,120)

 

●2階部分で補充すべき金額

  \1,618,560(月:\134,880)

  

  この金額を受け取るには平均標準報酬額Xが必要ですので

   「X」×0.005481×38=\134,880

   「X」=\647,596

  となります。

 つまり、38年間に亘って平均標準報酬額が65万円(年収780万円)、サラリーマン時代の収入総額が3億円近くになる方でようやく月20万円の年金が支給されることになりそうです。

 

 収入例)

   22歳~35歳までの平均年収550万円

   36歳~55歳での平均年収900万円

   56歳~60歳まで平均年収750万円

 

 このことからも20万円の年金を受け取れるサラリーマンの方は少なそうだなぁ・・・

と想像します。

 

 ちなみに、受け取る年金が多くなると住民税がしっかり持っていかれますのでこの点も留意しないとです。

 

 240万円の場合の住民税→ 

   ・均等割額¥5,000(減免対象でない場合、所得に関係なく支払います。)

   ・(課税対象額130万円-基礎控除額)×10%=9万円

 

 ※所得税は他の収入がなければ申告不要。

 

→月1万円弱は税金で持っていかれます。
 このほかに健康保険料もしっかりと徴収(年間10万位)されますのでご注意を。
 
 
※専門家ではなく、計算方法等、自信のない点もありますので、参考程度にしていただければと思います。(誤認している点をご指摘くだされば幸いです)
 

(参考:国税庁_雑所得)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

今回は協会けんぽに加入している年収400万円の方の

 ・年間の年金支払額

 ・年あたりの年金受給額の概算

の2点を考えてみました。

 

<前提>

 (1)年収\4,000,000円

   ・月給 ¥250,000

   ・ボーナス 夏冬各\500,000

 (2)独身

 

<月の年金保険料>

 \47,580(17等級) 企業負担分:\23,790+従業員負担分:\23,790.

  ※給与明細の社会保険料は従業員負担分が記載されています。

 

 (内訳)

 ・基礎年金部分(国民年金と同額と仮定しています)

  ¥16,610

 ・厚生年金(報酬比例部分)部分

  ¥47,580-\16,610=\30,970

 

<賞与の年金保険料>

 \91,500(27等級)×2=\183,000 (従業員負担分\91,500)

 

 

<年の年金保険料>

 \753,960 (従業員\376,980)

 (内訳)

  ・基礎年金部分(国民年金と同額と仮定しています)

   ¥16,610×12=\199,320

  ・厚生年金(報酬比例部分)部分

   給与部分  (\47,580-\16,610)×12=\371,640 (従業員:\185,820)

   賞与部分  \183,000 (従業員負担分\91,500)

   合計     \554,640 (従業員負担分\277,320)

 

(保険料_協会けんぽHPより)

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r3/ippan/r30213tokyo.pdf

(国民年金保険料_日本年金機構HPより)

https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150313-02.html

 

 

<現在の年金支給計算に合わせて算出した受取年金額(年額)>

 \42,117

  (内訳)

   ・基礎部分

    \1628×12=\19,536

   ・厚生年金(報酬比例部分)

    \343,333×0.005481×12=\22,581

 

 (日本年金機構HPより)

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20200306.html

 (参考)

 平均標準報酬額=(\260,000×12+\500,000×2)÷12=\343,333

 

 つまり、年収400万円の独身の方が支払った保険料を上回るのは

  \753,960÷\42,117=17.9年後(82.9歳!)

  (従業員の支払分だけで考えると9年後)

 

ということになりそうですね。。。

 

ちなみに配偶者がいらっしゃる(配偶者が扶養となっている)場合には、配偶者の分の基礎部分も含まれますので、

かなりオトクですね。

  支払う額は変わらないので、

   基礎部分は\33,220×12       =\398,640

   比例部分は\14,360×12+\183,000=\538,320

 となり、2人が同じ年齢の場合で存命の場合 \51,653

  (内訳)

   ・基礎部分

    \1628×12×2=\19,536×2|=\39,072

   ・厚生年金(報酬比例部分)

    \343,333×0.005481×12=\22,581

 

 支払った金額を超えるのは

    =753,960÷\61,653=12.2(年後)となりマス。

 

  日本の男性の平均寿命が81.5歳、女性が87.5歳ということを鑑みると、

  年金制度って半数の人が損をする保険制度って感じなんですね。。。

今回は協会けんぽに加入している年収600万円の方の

 ・年間の年金支払額

 ・年あたりの年金受給額の概算

の2点を考えてみました。

 

<前提>

 (1)年収\6,000,000円

   ・月給 ¥400,000

   ・ボーナス 夏冬各\600,000

 (2)独身

 

<月の年金保険料>

 \75,030(24等級) 企業負担分:\37,515+従業員負担分:\37,515

  ※給与明細の社会保険料は従業員負担分が記載されています。

 

 (内訳)

 ・基礎年金部分(国民年金と同額と仮定しています)

  ¥16,610

 ・厚生年金(報酬比例部分)部分

  ¥75,030-\16,610=\58420

 

<賞与の年金保険料>

 \107,970(30等級)×2=\215,940 (従業員負担分\107,970)

 

 

<年の年金保険料>

 \1,116,300 (従業員\558,150)

 (内訳)

  ・基礎年金部分(国民年金と同額と仮定しています)

   ¥16,610×12=\199,320

  ・厚生年金(報酬比例部分)部分

   給与部分  (¥75,030-\16,610)×12=\701,040 (従業員:\350,520)

   賞与部分  \215,940 (従業員負担分\107,970)

   小計     \916,980 (従業員負担分\458,490)

 

(保険料_協会けんぽHPより)

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r3/ippan/r30213tokyo.pdf

(国民年金保険料_日本年金機構HPより)

https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150313-02.html

 

 

<現在の年金支給計算に合わせて算出した受取年金額(年額)>

 \52,970

  (内訳)

   ・基礎部分

    \1628×12=\19,536

   ・厚生年金(報酬比例部分)

    \508,333×0.005481×12=\33,434

 

 (日本年金機構HPより)

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20200306.html

 (参考)

 平均標準報酬額=(\410,000×12+\590,000×2)÷12=\508,333

 

 つまり、年収600万円の独身の方が支払った保険料を上回るのは

  \1,116,300÷\52,970=21年後

  (従業員の支払分だけで考えると10.5年後)

 

ということになりそうですね。。。

 

86歳まで長生きしないと元が取れない制度なんですねぇ。。。