何年も何年も前の話です。


次男が生まれた以降の話だと思いますが、

さだかではありません。



ダンナさんは、夜寝ていると金縛りにあうようになりました。

自宅でも、勤務先の仮眠室でも、ほぼ毎日のように

金縛りにあいます。



次男が生まれたばかりで、

別の部屋に私は赤ん坊と寝ておりまして、

ダンナさんの異変には気付きませんでした。


最初は疲れているのかと思っていたようです。

金縛りにあっている最中、

白いものが浮かんでいて、それが毎夜徐々に大きくなって

いきます。

ぼーっとした白いものの輪郭がはっきりし出し、

剣のようなカタチになってきました。



流石に気持ちが悪いというかなんというか、

ダンナさんは、毎夜のように金縛りにあって、

白いもののことも告白してくれました。

同じ家に住んでいて、何ともないのかとも

聞かれたように思います。


私は何ともないのです。

白いモノとは多分関係のない金縛りには

なったことはありますが、

単発で、続くことはありません。



そうしているうち、

その日の夜も・・・・・。






やっぱり現れたのです。

白い剣のようにとんがったモノが。

ダンナさんは金縛りにあい、動けません。

しかし、毎夜のことで寝不足がピークになっていた

ダンナさんは、




がばっと起き上がり、白い剣のようなものに

掴みかかったのです。

「ええ加減にせんと、殺すぞ!!!」


あのう・・、相手死んでいると思いますが・・?!





実体がないものですから、

掴まるわけないですが、ダンナさんは

ともかく白いモノに掴みかかろうとしたのです。

金縛りは解け、白いモノは消えました。


二度とその白いモノは現れておりません。



気合勝ちといいますか、

その後も何度か金縛りにはあっているようですが、

負けておりません(笑)


しかし、あの剣のカタチを取りはじめた白いモノは

一体なんだったのでしょうね?